■地元の警察に行かなくても更新は可能!
前回ご紹介した『期間前更新』から4年後、また更新の年がやってきました(ゴールド免許ですが、期間前更新をすると有効期間が4年になってしまうのです。詳しくは前回の記事をご一読ください)。
期間前更新以外に手だてはないものかと、ふたたび地元(熊本県菊池市)の警察署を尋ねたところ、「ゴールド免許であれば全国どこででも『経由更新』が可能である」と教えてもらいました。
「どうして前回もそれを教えてくれなかったの?」という疑問はさておき……。
『経由更新』ができる期間は、誕生日の1ヵ月前〜誕生日までになります。
なぜかというと、免許証自体は居住地の都道府県で作成するので、更新手続きをしたところから書類を送って、新しい免許証が完成したらまた任意の場所へ送付するという手間がかかるからです。
わたしの場合は北海道(帯広)で更新手続きを済ませたのち、その書類を熊本に送付→熊本で免許証を作成し、任意の場所(北海道の知人宅)に送付、ということになります。
一般的には更新手続きを済ませたら免許証にパンチ穴が開けられますが、『経由更新』の場合は免許証の裏面に「経由更新手続中 云々〜」というハンコが押され、そのまま持ち帰ります。
また、「万が一、免許の期限を過ぎても新しい免許証が届かなかった場合は熊本県公安委員会に問い合わせてください」とのことでした。この場合、期限を過ぎた現在の免許証を持っていても免許証不携帯にはなりませんのでご安心を。免許証更新にかかった領収書なども証明になりますので、新しい免許証が届くまで大切に保管しておきましょう。
必要なものや費用は以下の通り。
【準備しておくもの】
・更新手数料(居住地の収入証紙)2,550円
※更新手数料収入証紙の販売所については、居住地の都道府県公安委員会(免許センターなど)へ問い合わせください。
・運転免許証
・通知書(公安委員会が発行する更新連絡葉書。コピーでも可)
・申請用写真1枚
【免許センターで支払うもの】
・講習手数料(申請する都道府県の収入証紙)500円
・経由手数料(申請する都道府県の収入証紙)550円
・転送費用(北海道→熊本)700円 (熊本→北海道)1,000円
・証明写真 800円(申請用写真1枚を持参していれば不要です)
前回(期間前更新編)からの繰り返しになりますが、期間前更新や経由更新をする方が稀なため、更新の際には「期間前更新」または「経由更新」であることを真っ先に伝えましょう。
なお、運転免許証の記載事項に変更のある方や、免許証の紛失などにより再交付の申請が必要な方などは経由更新ができません。まずは事前に申請する都道府県へ問い合わせをすることをオススメします。
また、通知書は免許証に記載されている住所に送られるので、引っ越しなどをした場合は速やかに住所変更をしておいた方が無難です。通知書には更新に必要なものや更新できる場所、受付日時、手数料などが記載されていますのでかなり助かります。
「運転免許証記載事項変更届」(住所変更)は、新しい居住地の警察署(運転免許課)のほか運転免許センター、運転免許試験場でも手続きができます。
変更の届け出には、運転免許証と新しい住所を確認することができるもの(住民票や健康保険証、もしくは消印付き郵便物や公共料金の領収書など)が必要になります。地域によっては申請用写真も必要なところがありますので、居住地の警察署でご確認ください。
ちなみに、経由更新するにあたり、実家の父に「熊本県の収入印紙が必要らしいから、2,500円分送って」と電話したら、「……収入印紙は全国共通だろう? 収入証紙の間違いじゃないか?」と指摘をうけました。
「収入しょうし???」
葉書をよく読んだら、確かに収入“証紙”の文字が。恥ずかしながら、ずっと「収入印紙」だと勘違いしていました。
(松本しう周己)
※2021年9月17日の記事を2023年10月6日に追記・再編集しました。
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