軽ハイトワゴンの日産「デイズ」がキリッとした顔つきに大変身!

■軽自動車で初めて「後側方車両検知警報」と「後退時車両検知警報」を標準化

以前お伝えしたように、日産の軽スーパーハイトワゴンの「ルークス」が2023年4月にマイナーチェンジを受け、スポーティ仕様である「ハイウェイスター」は、「ミニ・セレナ」ともいえる顔つきに変身しています。

軽ハイトワゴンである日産デイズも2023年9月29日にマイナーチェンジを受け、キリッとした顔つきに刷新されています。ラジエターグリルが一新されるとともに、「デジタル・Vモーション」の採用が見どころです。

マイナーチェンジを受けた日産デイズ(左がハイウェイスター)
マイナーチェンジを受けた日産デイズ(左がハイウェイスター)

「ハイウェイスター」は、Vモーションの太さが上下にグラデーションで変化するクロームメッキのラインをはじめ、水平基調のワイドなリヤバンパーにより、精悍かつ先進的なムードを放っています。

「ハイウェイスター」のフロントマスク
「ハイウェイスター」のフロントマスク

標準系である「X」「S」グレードも「デジタル・Vモーション」になり、ヘッドランプとフロントグリルを一体化させることで、モダンで親しみやすいデザインに変更。

アクセントをもたらす足元には、スポーティムードが漂う14インチの切削アルミホイールを「ハイウェイスター」に、日本の風景にマッチするようにデザインされたという、立体的で和モダンなフルホイールカバーが標準系の「デイズ」に新たに設定されています。

標準系グレードのエクステリア
標準系グレードのエクステリア

ボディカラーは、「ハイウェイスター」に日産初採用の「シルキーライラック」を含めた6色の新色が加わり、2トーン5色、モノトーン7色の計12色展開になっています。一方の「X」「S」グレードには、2トーン3色、モノトーン8色の全11色という多彩なカラーが用意されています。

こちらはのカラーは「シルキーライラック/カンジュクカシス」の2トーン
こちらはのカラーは「シルキーライラック/カンジュクカシス」の2トーン

インテリアは、「ハイウェイスターX」シリーズに、ブラウン系とブルー系の混色配合でコーディネイトされた深みのあるブラックのトリコット地に、エンボス加工が施されたシート地を採用。質感が高く、表情豊かな仕立てになっています。

また、「ハイウェイスターGターボ」シリーズには、カシス色のアクセントが配されたパーフォレーション加工済みのフルレザー調素材が採用され、インテリアの質感に寄与しています。

写真の内装色は「プレミアム」
写真の内装色は「プレミアム」

利便性の向上も盛り込まれています。助手席側のインパネ上に設置されたトレーが深くなり、小物が置きやすく、転がり落ちにくい形状になりました。また、カード置き場が新設されたほか、カップホルダーにフラップが追加されたことで飲み物が倒れにくくなるなど、使い勝手も向上。さらに冷間時や寒い日の運転を快適にするステアリングヒーターが寒冷地仕様に用意されています(4WDに標準装備、2WDにメーカーオプション)。

内装色「プレミアム」のシート
内装色「プレミアム」のシート

安全装備の強化、充実化もトピックスです。軽自動車で初めて「後側方車両検知警報(BSW)」と「後退時車両検知警報(RCTA)」が標準装備されています(標準装備化が軽自動車初。2023年9月日産調べ)。従来の前方、後方の運転支援に加え、後側方の安全性を強化することで、「360°セーフティアシスト」に対応。

インテリアのイメージ
インテリアのイメージ

また、これまで「ハイウェイスター」シリーズに標準装備されていた夜間の視認性向上に寄与する「LEDヘッドランプ」が、新たに「X」グレードにもオプション設定されています。そのほか、「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」の性能も向上され、サイクリストの検知も可能になっています。

日産デイズのマイナーチェンジと同時に、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)が手がけるデイズの特別仕様車「ハイウェイスター アーバンクロム」が新たに設定されます。カスタムカー「ボレロ」もマイナーチェンジされ、2023年内に発売されます。

「ハイウェイスター アーバンクロム」のエクステリア
「ハイウェイスター アーバンクロム」のエクステリア

特別仕様車の「ハイウェイスター アーバンクロム」は、さりげないこだわりにより、ひと味違う上質感を抱かせるスタイルが魅力です。エクステリアには、ダーククロムのフロントグリルやバックドアフィニッシャーが備わるほか、シャープなスポークを多用することで躍動感や高級感が表現された専用15インチアルミホイールをグレード別に用意。

「ハイウェイスター アーバンクロム」の専用アルミホイール
「ハイウェイスター アーバンクロム」の専用アルミホイール

さらに、シルバードアミラーにコーディネイトされ、クールでスタイリッシュな印象が強調されています。専用エンブレムも特別感を醸し出しています。

インテリアには、柔らかな手触りで、防水機能を備えたシート、専用ライトグレーステッチ付の本革巻ステアリングやレザー調インパネがグレード別に設定され、より上質なキャビンに仕立てられています。ボディカラーは、「アーバンクロム」の専用2トーン3種類を含めた全9色展開です。

「ハイウェイスター アーバンクロム」のインテリア
「ハイウェイスター アーバンクロム」のインテリア

愛らしいスタイリングが目を惹く「ボレロ」もベース車と同様にマイナーチェンジを受けています。ラジエターグリルが刷新され、「デジタル・Vモーション」の採用などフェイスリフトを実施。

「デイズ・ボレロ」のエクステリア
「デイズ・ボレロ」のエクステリア

安全性や使い勝手の向上も盛り込まれています。ボディカラーでは3種類の「ボレロ」専用2トーンカラーが新たに設定され、そのほかの2種類の新色を含め全10種類から選択できます。

●デイズ価格帯:143万7700円〜208万100円
●デイズ「ハイウェイスター アーバンクロム」価格帯:176万4400円〜215万7100円
●ボレロ価格帯:160万500円〜175万1200円

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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