■吉利汽車グループミニバンの最上位スペックになる可能性
先日、ボルボはブランド史上初となるプレミアム電動ミニバン「EM90」を2023年11月にワールドプレミアすることを発表しましたが、今度はロータスがミニバン市場に参入する可能性があることがわかりました。
吉利汽車(ジーリー)傘下のボルボは、同ブランドのZeeker 009をベースに開発されていますが、同じくジーリー傘下であるロータスも、同じ「SEA」プラットフォームを採用。ロータス「エレトレ」や、ポールスター「5」と共有するものがあると思われます。
ボルボ「EM90」は、フロントエンドに「EX30」同様のグリルレスノーズを採用、デジタル表現を用いたトールハンマーヘッドライトを配置し、ボルボブランドを明確に表現しそうですが、ロータス版では、フルエレクトリックハイパーSUV「エレトレ」とフロントエンドデザインを共有、ミニバンとは思えないアグレッシブなノーズが予想されます。
ベースとなるZeeker009では、システム合計出力534psを発揮するデュアルモーターと140kWhの大容量バッテリーを積み、中国小型車テストサイクル(CLTC)で511マイル(822km)の航続距離と、0-100km/h加速4.5秒の動力パフォーマンスを持つことが明かされています。
そこへロータス版が実現するというのであれば、EM90をも超え、吉利汽車グループミニバンの最上位スペックが予想されます。
日本高級ミニバン市場では、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」をトップに、日産「エルグランド」など日本勢が圧倒していますが、今後ボルボやロータスなどの、これまでにない「高級」「高性能」「スポーティ」すべてを兼ね備えた輸入ミニバンが発売されれば、市場はこれまで以上の激戦区となりそうです。