■EVバージョンは「STLA Medium」プラットフォーム上に構築
9月上旬、プジョーのフラッグシップ・クロスオーバーSUV「5008」次期型の市販型プロトタイプをキャッチしましたが、今度は初めて導入されるフルエレクトリックバージョン「e-5008」市販型プロトタイプを捉えました。
初代5008は、2009年7月にMPVとしてグローバルデビュー。2013年のマイナーチェンジでは、エンジンのアップグレードやエクステリアデザインを刷新しました。2016年にデビューした第2世代では、ボディタイプを大きく変え3列シートを備えるクロスオーバーSUVへと進化。日本市場には2017年から導入され、人気も高いです。
5008次期型プロトタイプと最大の違いはオープングリルではなく、クローズドグリルが採用されている点でしょう。EVでは内燃機関車とは異なる冷却ニーズがあるため、最大のヒントとなります。また、ボンネットにはスリムなヘッドライトが接続されているのも見てとれます。
さらに正面から見ると、角に鋭いエッジが確認でき、よりボクシーなスタイルに進化する可能性がありそうです。側面から見ると、ノーズが鋭く、フロントオーバーハングが切り詰められていることがわかります。足回りでは、従来のスポークではなく、非対称の開口部を備えた奇妙なホイールが装着されています。
リアエンドでは、実際の形状を隠すために隠蔽パネルを設置、シャープに釣り上がるLEDテールライトの一部が見えますが、エキゾーストパイプは存在しません。キャビン内では、e-3000同様にダッシュボードの上部に湾曲したワイドスクリーンを配置。全体的にスクエアなイメージとなり、オプションで3列目シートも用意されます。
EVバージョンは、「STLA Medium」プラットフォーム上に構築されており、電動モーターのオプションはE-3008と共通となります。パワーの異なる2バージョンのFWDのほか、デュアルモーター全輪駆動セットアップも提供します。FWDの上位モデルでは最大700kmの航続距離を備えます。
e-5008のワールドプレミアは2024年下半期と思われ、2025年にも発売が期待されますが、5008同様に日本市場への導入も気になるところですね。