■標準セダンと比べ、より魅力的なボディシルエットが実現
米EVメーカーのテスラは、9月に4ドアのコンパクト・ラグジュアリーサルーン「モデル3」改良型を発表しましたが、2ドアクーペバージョンとなる「GT」を計画しているという情報を入手、早速予想CGが制作されました。
現行型となる初代モデル3は2016年に発売。キャビン内には当時珍しかった15.4インチの横置きタッチスクリーンを搭載、そのシンプルかつスポーティな外観で人気を博しました。
CGアーティストのTheottle氏は、CG制作の過程において、フロントとリアのレンダリングのベースに、2019年「BMW Concept 4」を使用したといいます。
制作された予想CGは、2024年型「モデル3」同様に、グリルレスのノーズ、スリムなLEDヘッドライトを装備していますが、バンパーエアインテークは拡大されています。
側面では、クーペの滑らかなルーフライン、フレームレスドア、細長いリアエンドにより、標準セダンと比べてより魅力的なボディシルエットが実現しています。この2ドアクーペに、「モデルSプラッド」の驚異的なパフォーマンスをミックスすれば、究極の電動2ドアスポーツカーが完成しそうです。
モデル3のクーペ版が登場すれば、ライバルはBMW「4シリーズ」、メルセデス・ベンツ「CLE」、アウディ「A5」などが挙げられますが、フルエレクトリックモデルの BMW「i4」は、「5ドアリフトバックボディ」のグランクーペのみ販売されているので、テスラGTには直接のライバルではありません。また今後、ジェネシスXクーペコンセプトが市販車に進化したり、アルファ ロメオがフルEVのジュリアクーペを発表したりすれば、状況は変わるでしょう。
「GT」の実現性ですが、テスラ幹部の一人は「これまでにない派生モデルには興味がある」と述べるなど、まったくあり得ない話ではなさそうです。