■電動アシスト自転車の駆動ユニットとリチウムイオンバッテリー、二輪車開発技術を融合
2023年9月15日、スズキとパナソニック サイクルテックは、電動アシスト自転車の駆動ユニットを使った新しいモビリティの開発に合意したと発表しました。
今回、合意された新しいモビリティに関する共同開発は、パナソニック サイクルテックが開発、製造、販売を行っている電動アシスト自転車の小型、軽量な駆動ユニットとリチウムイオンバッテリーを活用。スズキの二輪車開発技術と組み合わせることで、新しいモビリティについて商品化の可能性を検討するという内容になっています。
スズキは、新しいモビリティの企画・実験を担当し、パナソニック サイクルテックは試作車の製作、駆動ユニットの供給などを担います。
スズキは、1999年にパナソニック サイクルテックとOEM供給契約を締結し、現在は電動アシスト自転車「ラブSNA24/26」のOEMモデルが販売されています。
「スズキ」ブランドの電動アシスト自転車は、パナソニックからのOEM供給ということになります。このほど、両社は、二輪車と電動アシスト自転車のノウハウを活かし、共同開発することで、将来のカーボンニュートラルに向けた新しいモビリティの提案につなげるとしています。
どういったモビリティになるのかは、現時点では不明ですが、電動キックボードやフル電動自転車(免許、ヘルメット不要)など新しいモビリティも登場しています。
こうした新しいモビリティの安全性(ヘルメット不要や条件を満たせば歩道も走行可能)などの是非は別の問題として、身近なモビリティにも変革の時が法整備の面からも到来しているだけに、どんなモビリティが登場するのか期待が膨らみます。
(塚田勝弘)