■VWとして初めて「SSP」アーキテクチャを採用
フォルクスワーゲン(VW)は8月、ゴルフのパフォーマンスモデル「GTI」に、マニュアルトランスミッション最終モデルとなる「380」を設定したほか、現在はベースモデルの改良型を開発中ですが、次世代型に関する最新情報を入手しました。
第9世代となる次期型では、VWとして初めて「SSP」(スケーラブル・システムズ・プラットフォーム)アーキテクチャを採用、フルエレクトリックモデル(BEV)になることが濃厚ですが、パフォーマンスモデルとなる「GTI」、および「R」も導入される可能性が高いようです。
巷では「ID.3」が将来ゴルフのエレクトリック版としてみなされていることが多いようですが、Mk8は次世代Mk9へ置き換えられ、「MEB」電動プラットフォームは段階的に廃止されるようです。
これに代わるVWの第2世代電気自動車専用プラットフォーム「SSP」により、次期ゴルフは市販されている中で最も技術的に進んだ大衆向けハッチバックの1つとなる可能性があります。
SSPアーキテクチャは、将来的にポルシェやアウディにも採用予定ですが、Autocar誌によると、当面はVWブランドのみに採用されるといいます。
SSPは、800VアーキテクチャとVWが設計した新しいバッテリーのおかげで、このプラットフォームをベースにしたEVは、わずか12分で10~80%の充電が可能になります。
注目は、このプラットフォームがポルシェやアウディ車用にも開発されているため、速度も向上するという点です。 VWブランドのボスであるトーマス・シェーファー氏は、「エキサイティングなモデルが必要です。 Rは常に私たちにとって刺激的な場所でした。 私たちはそのブランドを獲得するために多くの時間とお金を費やしてきましたが、それを放棄するつもりはありません」と、Autocar誌に語っています。
また独自取材によると、GTIおよびRバッジがEV分野に移行するにつれて、GTXの名前が段階的に廃止されることを意味しますが、当面は前者が前輪駆動、後者GTIが前輪駆動となりそうです。