■アグレッシブなグリルと、鋭く釣り上がる三角形のヘッドライト装備
かつて、英国のスポーツブランドとして名を馳せた「MG」のコンパクトハッチバック、「MG3」次期型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
MGは1924年に設立された老舗ブランドですが、2005年には中国資本の南京汽車(NAC)に買収されました。
日本では1980年代まで存在した2シーターオープンの「MGミジェット」が人気を博したブランドで、この4月には「ミジェットの再来」と伝えられる2シーターBEV「サイバースター」で話題を撒きました。
現行型MG3は2011年にデビュー。2018年の大幅改良を最後に、これまで2回のフェイスリフトを受けており、これが13年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
捉えたプロトタイプは、全身迷彩ラップでデザインを隠していますが、アグレッシブなグリルと、鋭く釣り上がる三角形のヘッドライト、スポーティなエアインテークが両端に配置された、スリムな下部開口部が見てとれます。
後部では、現行型の垂直デザインが、コーナーを包み込む水平基調に新設計されています。また、リアウインドウとテールライトのアウトラインが上向きにデザインされており、リアエンドは不気味なほどメルセデス・ベンツ Aクラスに似ています。
キャビン内では、デジタルインストルメントクラスターや、インフォテインメント用の12.3インチデュアルスクリーンディスプレイなど、多くのテクノロジーが内蔵されます。
パワートレインですが、より大型のMG4がEVとしてのみ販売されているにも関わらず、「3」はコスパを重視しており、内燃パワーにこだわるようです。
とはいえ、電力を全く採用しないわけではなく、最高出力109psを発揮する1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジンと、2.1kWhの小型バッテリーから電力を供給する、70kW(95ps)の電気モーターによってブーストされると思われます。
MG3次期型のワールドプレミアは、2024年内と予想されています。