伝説的「W」シリーズの末裔、カワサキ「W800」に2024年モデル登場。価格は123万2000円

■新色はブラックを基調にレッドやグレーをマッチング

1960年代の名車「W1(ダブワン)」をオマージュしたスタイルに、最新の技術を投入したカワサキのネオクラシックモデルが「W800」です。

カワサキ・W800の2024年モデル(メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック)
カワサキ・W800の2024年モデル(メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック)

美しい空冷フィン形状を持つ伝統的エンジンの空冷バーチカルツインを搭載。LEDヘッドライトなどの採用でモダンな雰囲気も融合させていることで、根強い人気を誇る800ccのロードバイクです。

そんなW800に、新色2タイプを採用した2024年モデルが登場しました。

いずれのカラーも、ブラックを基調にレッドやグレーの差し色を入れることで、W800が持つレトロな雰囲気と質感の高さをより強調していることが特徴です。

●60年近い歴史を誇るカワサキ人気シリーズ

W800は、1966年に発売され北米を中心に大ヒット、国内でも絶大な人気を誇ったカワサキの「650-W1」、通称「W1(ダブワン)」のスタイルを現代に蘇らせたネオクラシックモデルです。

伝統のバーチカルツインエンジン
伝統のバーチカルツインエンジン

現行W800のエンジンには、773cc・空冷4ストローク並列2気筒、伝説のバーチカルツインを搭載。シリンダーが垂直に立った2気筒エンジンというフォーマットはW1と同様で、空冷フィンなどが醸し出す美しい外観が魅力です。

また、ロングストローク360度クランクによる独特の鼓動感や、低回転域における力強いレスポンスなども実現し、個性的な乗り味に貢献しています。

さらに、フロント19インチ、リヤ18インチのワイヤースポークホイールと細身のタイヤ、クロームメッキの前後フェンダー、左右2本出しのキャプトンタイプマフラーなどにより、レトロな雰囲気も満点です。

左右2本出しのキャプトンタイプマフラー
左右2本出しのキャプトンタイプマフラー

それでいて、フューエルインジェクションの採用などにより、最新の排ガス規制にも対応。急なシフトダウン時にバックトルクを制限するアシスト&スリッパークラッチ、夜間走行時などで高い視認性を生む大径LEDヘッドライトなど、最新の装備により優れた安全性や快適性も合わせ持ちます。

●クラシカルなイメージをより強調

そんなW800の2024年モデルでは、前述の通り、2タイプの新色を採用しています。

カワサキ・W800の2024年モデル(メタリックディアブロブラック×エボニー)
カワサキ・W800の2024年モデル(メタリックディアブロブラック×エボニー)

レッド×ブラックの「メタリックディアブロブラック×エボニー」と、グレー×ブラックの「メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック」といった、いずれも新しいツートンカラーを設定。

いずれのカラーも、W800が持つクラシカルなイメージを強調すると共に、各部のクロームパーツをより引き立てる色調となっています。

価格(税込)は、先代モデルの3万3000円アップとなる123万2000円。

発売日は、「メタリックディアブロブラック×エボニー」が2023年9月22日(金)、「メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック」が2024年1月20日(土)の予定です。

(文:平塚 直樹

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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