マツダが「CX-30」一部改良。先進安全装備を強化、充実装備の特別仕様車「レトロスポーツエディション」を設定

■価格を改定し、MTモデルを廃止

2023年9月4日(月)、マツダはクロスオーバーSUVのCX-30を一部改良し、同日から予約受注を開始しました。発売は同年10月下旬の見込みです。安全装備の強化や新色の追加、特別仕様車の「Retro Sports Edition(レトロスポーツエディション)」が追加されています。

一部改良を受けたマツダCX-30のエクステリア。カラーは「セラミックメタリック」
一部改良を受けたマツダCX-30のエクステリア。カラーは「セラミックメタリック」

安全装備では、AT誤発進抑制制御(前進時/後退時)が進化し、従来の車や壁などの障害物に加えて、歩行者(前方)も検知対象になっています。「ドライバー・モニタリング」もアップデートされています。「わき見警報機能」が新たに追加され、運転者のわき見を検知すると、画面表示と警報音で注意を促します。

安全装備以外の進化や利便性の向上も盛り込まれています。センターディスプレイが従来の8.8インチから、大型化された10.25インチセンターディスプレイになり、操作性や視認性を向上。さらに、「Apple CarPlay」「Android Auto」の接続機能(有線)に加えて、「Apple CarPlay」がワイヤレス接続にも対応しています。

ワイヤレス充電(Qi)、USB-Type C端子(照明付)も追加され、スマホやタブレットなどの接続性を向上。

一部改良を受けたマツダCX-30のインテリア
一部改良を受けたマツダCX-30のインテリア

コネクティビティの強化も朗報です。CX-60やMAZDA3に提供されていたプラン、サービスがCX-30でも利用できるようになりました。

見守りプランとして、「マツダマイカーケア」を用意。車両へのいたずらや盗難が発生した際に、警備会社からガードマンを派遣、車両の状態確認や監視を実施(全グレードに標準装備)。

「ドライバーケア
」にも対応。任意で車の速度や運転時間、走行エリアを「MyMazda」アプリに設定しておくことで、設定された条件になると「MyMazda」アプリにアラートが届く機能です。

さらに、リモートエンジンスタートにも対応しています。「MyMazda」アプリを使い、車から離れていてもエンジンのオン/オフの操作が可能。車の空調システムと連携し、走行開始時の視界確保や快適な車内温度の確保に寄与します。

また、ボディカラーに「セラミックメタリック」と「ジルコンサンドメタリック」が新たに設定されました。

マツダCX-30が一部改良。写真のカラーは「ジルコンサンドメタリック」
マツダCX-30が一部改良。写真のカラーは「ジルコンサンドメタリック」

一部改良を機に追加された特別仕様車「Retro Sports Edition(レトロスポーツエディション)」は「Black Tone Edition」がベース。「ジルコンサンドメタリック」をイメージカラー(ほかのカラーも選択可能)とし、ドアミラーやホイール、シグネチャーウイングをブラックで統一された外観が特徴です。

インテリアは、レトロな雰囲気を漂わせるテラコッタカラーとスポーティさを強調させたブラックになり、随所にテラコッタカラーのステッチを用意。さらに、スエード調生地の「レガーヌ」がシート中心部やインパネに配されたシックな仕立てになっています。

さらに、ベース車に対して、「ドライビング・ポジション・サポート・パッケージ(運転席10Wayパワーシート&ドライビングポジションメモリー機能、運転席&助手席シートヒーター、ステアリングヒーター、ドアミラーリバース連動機能」が加わったのをはじめ、自動防眩ルームミラー(フレームレス)、LEDマップランプ(リヤ)、ボーズサウンドシステム(AUDIOPILOT2+Centerpoint2)+12スピーカーが用意された充実装備も魅力です。

なお、CX-5と同様に、今回の一部改良を機にMTモデルが廃止され、価格も改定されています。

●価格帯:255万6400円〜367万8400円

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる