トヨタがクラウン クロスオーバー“RS”を凌駕する「GRクラウン」を開発!?

■「AMG」や「M」シリーズなどの欧州スポーツモデルに対抗

現行クラウン「クロスオーバー」のエクステリア
現行クラウン「クロスオーバー」のエクステリア

2022年9月に発売された新型クラウンシリーズ第1弾「クロスオーバー」は、国内中心だった従来モデルに対して“グローバルモデル”へと成長。

すでに北米でも販売されており、2023年3月~6月における平均月販台数は1,520台と堅調のようです。

国内市場においても、同年上半期に月販3,880台ペースを維持するなど好調に推移しており、今秋~来春にかけてシリーズモデル3車種(スポーツ、セダン、エステート)が登場すれば、更なる販売拡大が見込まれます。

そうしたなか、各種情報によると、同社では現在「GRクラウン」の開発が進んでいるようです。

トヨタ「GRクラウン」のフロントマスク(筆者予想)
トヨタ「GRクラウン」のフロントマスク(筆者予想)

2.4Lターボエンジンを搭載するハイブリッドモデル「RS」がベースになっている模様で、従来のクラウンのイメージを大きく塗り替える迫力ある走りが特徴だけに、「GRヤリス」「GRカローラ」に続く本格スポーツモデルになる見込み。

ハイパワーモデルが好まれる北米市場では「GRカローラ」が先行投入されており、キャビン容積に余裕がある「GRクラウン」が登場すれば、海外におけるGRシリーズの人気を後押しすることになりそうです。

●デュアルブースト・ハイブリッドのシステム出力は380psへ

現行クラウン「クロスオーバーRS」のパワートレーン
現行クラウン「クロスオーバーRS」のパワートレーン

「GRクラウン」では、前後モーターの出力はそのままに、2.4Lターボエンジンの出力を、ブーストアップにより272psから300ps程度にまで向上させる可能性が高いようです。

ちなみに、RSグレードのモーター出力はフロントが82.9ps/29.8kgm、リヤが80.2ps/17.2kgmと、現仕様でもかなり強力。

両者の組み合わせにより、デュアルブースト・ハイブリッドのシステム出力は、現行の349psから380ps程度にまで引き上げられる見込みで、これによりクラウン クロスオーバーは“GR”に相応しいスポーティな走りを手に入れることになりそうです。

●エクステリア・デザインはどうなる?

トヨタ「GRクラウン」のリヤビュー(イメージ)
トヨタ「GRクラウン」のリヤビュー(イメージ)

GRモデル専用の大開口フロントバンパーやスポイラー効果を持たせた専用トランクリッド、4本出しマフラーなどの採用に加え、GAZOO Racingが同車用に用意しているGRパーツとは一線を画すエアロパーツの装着が予想されます。

また、同時期に予想されるオリジナルモデルの一部改良に伴い、前後ランプ類が変更される可能性も。

トヨタ「GRクラウン」のサイドビュー(イメージ)
トヨタ「GRクラウン」のサイドビュー(イメージ)

そして「GRクラウン」で最も注目されるのが、リフトアップされた車体の“ローダウン”。

足まわりの変更により、50mm前後のローダウンが見込まれ、ロール量低減による走りの向上に加え、見た目もいっそう精悍さを増しそうです。

なお、「GRクラウン」は当初、今秋の登場が予想されていましたが、トヨタでは同時期に新型車の登場が相次ぐこともあり、最新情報では来夏までにデビューする可能性が高いようです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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