カワサキの650cc・ツインスポーツ「ニンジャ650」に2024年モデル。STDに新色グレー採用

■KRTエディションは燃料タンクロゴを変更

低中回転域での力強い加速を実現する649cc・並列2気筒エンジンや、軽量スリムな車体などにより、街乗りからツーリング、サーキットのスポーツ走行まで、幅広いシーンで軽快な走りを楽しめるオールマイティさが魅力のカワサキ「ニンジャ650」。

2024年モデルのニンジャ650 KRTエディション
2024年モデルのニンジャ650 KRTエディション

カワサキ「ニンジャ(Ninja)」シリーズ共通のシャープなスタイリングや、アップライトなポジションなどによる快適な乗り心地などで、根強い人気を誇るミドルサイズのフルカウルモデルですが、そんなニンジャ650に2024年モデルが登場しました。

新型では、スタンダード仕様に新色としてグレーを採用したほか、KRTエディションの燃料タンクロゴを変更するなどのアップデートを行っています。

●トラクションコントロールで安定性も抜群

「ファン・スタイル・イージー」というコンセプトで開発されたニンジャ650は、車両重量194kgという軽量でスリムな車体に、低回転域からトルクフルなパラレルツイン(並列2気筒)エンジンを搭載するフルカウルのスポーツモデルです。

ニンジャ650のエンジン
ニンジャ650のエンジン

最高出力50kW(68PS)/8000rpm、最大トルク63N・m(6.4kgf・m)/6700rpmを発揮するパワートレインは、特に、低中回転域での力強いトルクが魅力。スタート時から軽快なアクセルレスポンスを発揮することで、ビギナーでも扱いやすい特性を実現しています。

また、高回転域でも心地良く吹けあがる優れたオーバーレブ特性も両立。長年バイクに乗るベテランライダーも納得のパフォーマンスを両立することで、懐の深いスポーティなセッティングとなっています。

精悍なフェイスデザインや低く構えた全体のシルエットなどは、カワサキ製フルカウルモデルのニンジャ・シリーズと共通のシャープなイメージを踏襲。LEDヘッドライトや4.3インチTFTカラー液晶スクリーンを採用することで、先進性や高級感も演出しています。

ニンジャ650のメーター
ニンジャ650のメーター

加えて、アップライトで足つきの良いライディングポジションは、街乗りでの取り回しなどが楽なうえに、ロングツーリングなどでの快適性にも貢献。軽いクラッチ操作と、シフトダウンで急激なエンジンブレーキがかかる状況下で後輪のホッピングなどを低減する「アシスト&スリッパークラッチ」など、充実した装備を誇ります。

なお、2023年4月のマイナーチェンジでは、トラクションコントロールシステム「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」も追加しています。

ニンジャ650 の走り
ニンジャ650 の走り

これは、スポーツライディングから滑りやすい路面における走行まで、さまざまな状況で安定した車体の挙動維持をサポートする電子制御システムのこと。

スポーツライディングを意識した制御を行う「モード1」、滑りやすい路面でのスムーズな走行に対応する「モード2」といった2種類の設定が選択できるほか、システムをオフにすることも可能。走行状況や天候、ライダーの好みなど、幅広いシーンに対応したセッティングを行うことができます。

●価格は5万5000円アップの104万5000円

その2024年モデルでは、まず、スタンダード仕様のボディカラーを変更。先代モデルのホワイト×グレーからグレーを貴重にグリーンのグラフィックを採用した「メタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニー」を採用しています。

2024年モデルのニンジャ650(スタンダード仕様)
2024年モデルのニンジャ650(スタンダード仕様)

また、市販車ベースの世界最高峰レース「WorldSBK(スーパーバイク世界選手権)」に参戦するカワサキ・ワークスマシンのカラーをイメージしたKRTエディションでは、燃料タンクの「Kawasaki  Racing Team」ロゴを変更。川崎重工のシンボル「リバーマーク」なしの仕様となっています。

2024年モデルのニンジャ650 KRTエディションは燃料タンクのロゴを変更
2024年モデルのニンジャ650 KRTエディションは燃料タンクのロゴを変更

価格(税込)は、2023年モデルから5万5000円アップの104万5000円。2023年9月22日に発売される予定です。

(文:平塚直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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