これがメルセデス・ベンツ「CLA」次期型EVバージョンだ! 9月公式デビュー前に市販型ボディで登場

■内燃機関もサポートするEVファーストの「MMA」プラットフォーム採用

メルセデス・ベンツは、「CLA」のEVバージョンを9月に開催予定の「IAAモビリティ2023」でコンセプトモデルとしてワールドプレミアする予定ですが、その市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

メルセデス・ベンツ CLA EVバージョン 市販型プロトタイプ スパイショット
メルセデス・ベンツ CLA EVバージョン 市販型プロトタイプ スパイショット

同ブランドでは、製品ラインナップを簡素化する取り組みの一環として、コンパクトモデルの数を7車種から4車種に削減する計画を持っています。

販売継続される4台の車両のうちの1台がCLAセダンで、ガソリンエンジンモデルに加えて電気バージョンも導入する予定です。そのほかの3台は、CLAシューティングブレーク、コンパクトSUV「GLA」、そして兄貴分「GLB」となります。

メルセデス・ベンツ CLA EVバージョン 市販型プロトタイプ スパイショット
メルセデス・ベンツ CLA EVバージョン 市販型プロトタイプ スパイショット

捉えたプロトタイプは、これまででもっともカモフラージュが少なく、サイドにも最終ボディパネルを使用しています。そのフロントエンドでは、ワイドな水平LEDデイタイムランニングライトを上部に配置するヘッドライトを装備、グリルの黒い円にはブランドロゴが入るはずです。

またライト間には、流行のLEDバーが装備される可能性もありそうです。

グリル形状はかすかに見えますが、正確な形状を伝えるのは困難です。グリルとライトをすべて単一の形状に接続するという、現行のEQモデルのデザイントレンドを継続する可能性もあるし、グリルが別個Vision EQXXやVision AMGのコンセプトに似たデザインを採用することも予想されるでしょう。

メルセデス・ベンツ CLA EVバージョン 市販型プロトタイプ スパイショット
メルセデス・ベンツ CLA EVバージョン 市販型プロトタイプ スパイショット

後部に排気管は見あたらず、このプロトタイプはフルエレクトリックモデルであることがわかるほか、トランクリッドのバックライト用カモフラージュから判断して、ライトバーが隠されている可能性もありそうです。

市販型では「EQE」や「EQS」とは異なり、CLA EVは専用のEVプラットフォームを搭載しません。代わりに、2020年10月のイベントで発表されたMMA(メルセデス・モジュラー・アーキテクチャ)プラットフォームを採用します。これは主に、小型および中型EV向けに開発され、内燃機関車もサポートする電気ファーストのプラットフォームです。

CLA EVは、9月にコンセプトモデルが発表されたあと、2024年に発売予定ですが、同社ではEQのブランド名を2024年から段階的に廃止すると伝えらえており、新ネームは、フルエレクトリック「Gクラス」から始まるという噂があります。

もし本当なら、電気自動車CLAは発売時にEQAと呼ばれないことになりますが、その新ブランド名にも注目したいですね。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる