塚田勝弘 
■「GEOLANDAR M/T G003」が過酷なオフロードレースで、高いグリップ力と耐久性を証明
横浜ゴムのSUV・ピックアップトラック用マッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」装着車が、2023年8月13日〜19日に開催された「アジアクロスカントリーラリー2023（AXCR）」で総合優勝を果たしました。
さらに、2位・3位も「GEOLANDAR M/T G003」装着車になり、トップ3を独占。「GEOLANDAR M/T G003」装着車は、2022年も総合優勝をはじめ3位、4位、5位を獲得し、過酷なオフロードレースで優れた走行性能や耐久性を改めて実証したことになります。
総合優勝は、「トヨタ・フォーチュナー」で参戦した「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia」の青木拓磨選手（コ・ドライバーはイッティポン・シマラックス選手／ソンウット・ダンピファトランクーン選手）です。「レグ1」でマシントラブルはあったものの、「レグ2」「レグ3」で快走を見せ、「レグ3」終了時点でトップに浮上。その後は、トップを譲らずに「レグ5」「レグ6」を走破してゴール。
同チームから同じく「トヨタ・フォーチュナー」で参戦したトゥバグス・モレンシャディ選手（コ・ドライバーは、ジャトゥポーン・ブラキッパチャイ選手）が2位を獲得しました。
以前お伝えしたように、3位を獲得したのは三菱自動車の新型トライトン（改造クロスカントリー車両）で参戦した「チーム三菱ラリーアート」チャヤポン・ヨーター選手（コ・ドライバーはピーラポン・ソムバットウォン選手）。同チームは、昨年総合優勝を成し遂げ、発表されたばかりの新車でありながらも2年連続で好成績をあげました。
横浜ゴムが供給した「GEOLANDAR M/T G003」は、あらゆるオフロード路面で高い走破性を発揮するとともに、優れたロングライフ性能が追求されています。オフロード感が強調されたアグレッシブなデザインも目を惹きます。
なお、「GEOLANDAR M/T G003」をはじめとした「GEOLANDAR」シリーズは、モータースポーツに投入され、今回の「AXCR 2023」でも証明されたように、アジアや北米、メキシコなどの過酷なオフロードレースで輝かしい戦績を残しています。
アジア最大のクロスカントリーラリーである「AXCR」は、1996年から始まったダカールラリーと同格式で行われるFIA（国際自動車連盟）公認レース。近年はタイを出発点として、アジア各国の山岳部やジャングル、海岸、プランテーション、サーキットなどをステージに、毎年コース設定や通過国が変わります。今年はタイを出発点とし、ラオスまでの約2,000kmで競われました。
「TOYOTA GAZOO Racing Indonesia Executive advisor」の小原敏夫氏は、「私たちは、2017年から4回AXCRに挑戦してきました。今回1、2フィニッシュできたことは、本当にうれしい限りです。この結果は、ドライバーの努力だけでなく、日本人、インドネシア人、タイ人の3ヵ国のメカニックが一丸となってチームを支えてくれたことも大きいです。横浜ゴムのGEOLANDAR M/T G003にマシンを支えてもらいましたが、チームドライバー全員が信頼して走ることができました」とコメントしています。
「チーム三菱ラリーアート」の増岡 浩総監督は、「総合3位という結果で悔しさはありますが、3台揃ってゴールできたことは誇りに思いますし、新型トライトンの信頼性を皆様に知っていただく良い機会であったと思います。今回のレースで得たノウハウを活かし、さらにチームを強化して来年は優勝を目指して頑張ります。
速く、安全に、確実に走行するためには、タイヤのグリップ性能と信頼性がとても重要です。今回のレースは、マッドな路面と高速走行コースがありましたが、横浜ゴムのGEOLANDAR M/T G003は、どんな路面にも対応して確実にグリップする、非常に信頼性の高いタイヤであることを実感しました」と、同タイヤを高く評価しています。
（塚田 勝弘）
