■書き込みの繰り返しに対し耐久性に優れるSDカードでエラーによる録り漏れを防ぐ
ドライブレコーダーで映像を記録するにはSDカードが必須になります。走行時の映像は常時録画されているため、データは繰り返し書き込まれることになります。そのため、内部部品の劣化が早くなり、エラーも発生しやすくなります。ドライブレコーダー向けのSDカードには、高い耐久性が要求されます。
「KENWOOD」ブランドを擁するJVCケンウッドは、繰り返しの書き込みや断片化に強い3D NAND型のフラッシュメモリーが採用されたSDカードの新ラインナップとして、microSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」(pSLC方式・32GB)、microSDXCメモリーカード「KNA-SD1280D」(TLC方式・128GB)と「KNA-SD640D」(TLC方式・64GB)の3モデルを2023年10月中旬に発売します。
主に、業務用製品として使用されていて、高耐久で長期間保存にも優れる3D NAND型のpSLC方式が採用されたmicroSDHCメモリーカード「KNA-SD32D」(32GB)、耐久性と大容量化を両立する3D NAND型のTLC方式になるmicroSDXCメモリーカード「KNA-SD1280D」(128GB)と「KNA-SD640D」(64GB)を発売。
全モデルが同社製のドライブレコーダーと連携し、SDカードの交換時期を画面表示や音声で知らせる「SDカード寿命告知機能」に対応。データの書き換えを繰り返す必要があるドライブレコーダーに最適なメモリーカードです。
「KNA-SD32D」は、記録セルの配列で垂直方向に積み上げる構造である3D NAND型フラッシュメモリーを採用。業務用に開発されたpSLC方式を採用することで、書き込みの繰り返しに対する耐久性に優れ、断片化にも強いなど、高い信頼性を備えているそうです。
「KNA-SD1280D」「KNA-SD640D」にも3D NAND型フラッシュメモリーを採用。繰り返し書き込みに対する耐久性を確保しつつ、TLC方式により大容量かつコストパフォーマンスに優れたSDカードになっています。
先述したように、JVCケンウッド製のドライブレコーダー(※)に使用することで、SDカードの交換時期を画面表示や音声で知らせる「SDカード寿命告知機能」に対応(ドライブレコーダーの機種により、音声案内のみの場合があります)。SDカードの寿命による録画エラーを未然に防止します。
※対象機種(2023年8月23日現在、生産完了モデル除く)は、「DRV-MR870」「DRV-MR775C/MR770」「DRV-MR570/MR575C/MR570D」「DRV-C770R」「DRV-MP760」「DRV-MN970」「DRV-MN940/MN940B」「DRV-N530/R530(「KNA-SD32D」のみ対応)」。
録画エラーなどの録り漏れを防ぐ信頼性と耐久性に優れたSDカードの登場は、「ケンウッド」ブランドのドライブレコーダーを使っている方やこれから購入を考えている人に朗報です。
●品名/型番/価格
microSDHCメモリーカード/KNA-SD32D/オープン価格(市場想定価格9300円前後)
microSDXCメモリーカード/KNA-SD1280D/オープン価格(市場推定価格1万1400円前後)
microSDXCメモリーカード/KNA-SD640D/オープン価格(市場推定価格6700円前後)
(塚田 勝弘)