■「Turbo S E-Hybrid」に代わり650psを発揮する「Turbo E-Hybrid」登場
ポルシェが現在開発を進める5ドアセダン、「パナメーラ」次期型のスペックなどが一部流出しました。
2019年にフルエレクトリックモデル「タイカン」が登場した後、同ブランドがパナメーラをラインナップに残すかどうか疑問視されていましたが、次期型の開発は佳境に入っています。
次期型では、「MSB」アーキテクチャを採用、パナメーラモデルラインの副社長であるトーマス・フライマス氏は、シャシー、ボディ構造、ドライブトレイン、ソフトウェアに変更が加えられたと語っています。
またホイールベースが延長され、後席ドアも大型化、後部座席への乗り降りが容易になるほか、新たに開発されたフォーム入りスチール要素により、車は以前よりも剛性が向上します。
技術面では、後輪操舵とトルクベクタリングを備えた完全可変全輪駆動を採用、2チャンバーエアサスペンションが標準装備されるほか、2024年型カイエンから継承された、オプションのシングルチャンバーエアサスペンションも提供されます。
パワートレインの一部情報も入手しました。従来型のパワーを搭載したV6およびV8バージョンは今後も存続し、少なくとも4つのプラグインハイブリッドモデルがラインナップされます。
「Turbo S E-Hybrid」に代わり、総合出力650psを発揮する「Turbo E-Hybrid」と呼ばれる新しい最高級グレードが導入されるということが最大のニュースでしょう。大幅にアップデートされたV8エンジンには、一対のシングルスクロールターボとデュアルクラッチの8速オートマチックトランスミッションに電気モーターが組み込まれ、 現行車よりもさらに54psを発揮します。
このトップモデルには、25.9kWhのバッテリー(17.9 kWhから増加)が搭載されており、EV航続距離が70%長くなっているため、WLTPサイクルで約53マイル(85km)の走行が期待できます。また、この新しいバッテリーは11kWで充電でき、重量は661ポンド(300kg)で、古いバッテリーより49ポンド(22kg)重くなっています。
パナメーラ次期型のワールドプレミアは、2023年内と予想されます。