■ヘッドライトは、より直立した流れるようなデザインへ変更
以前、アストンマーティンの2ドアスポーツカー「ヴァンテージ」改良型プロトタイプを目撃しましたが、そのロードスター版となる「ヴァンテージ ヴォランテ」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
初代ヴァンテージは1977年に登場、当時フェラーリ「デイトナ」を凌駕する加速・最高速度を持ち、「英国初のスーパーカー」と称されました。第4世代となる現行型は2018年に発売、現在までヴァンテージは「アストンマーティン史上最も成功したモデル」と伝えられています。
当初このプロトタイプは、ヴァンテージ後継モデルと噂されていましたが、次世代型へ繋ぐ最後の大幅改良モデルとなることがわかりました。
ニュルブルクリンクにある同社のテストセンター付近で捉えたプロトタイプは、ボディ全体を「THRILL」(スリル)の文字迷彩でラッピングしており、ディテールを隠すカモフラージュというより、顧客に対するマーケティングを目的としているようです。
フロントエンドでは、現在のシリーズの薄い水平レンズから、より直立した、流れるようなデザインへ変更されていることがわかります。また、際立つフロントスポイラーを装備しているほか、グリルの輪郭も新設計されています。
さらにボンネットは、クラムシェル構造を廃止して、より従来型のヒンジ付きボンネットになるとともに、中央近くに再配置された新しいボンネットベントも確認できます。
リアエンドでは、バンパーのエアロコンポーネント内に配置されているクワッドエキゾーストパイプに注目です。現在のクロームメッキのテールパイプとは対照的に完成されておらず、かなり錆びた状態なのがわかります。これは最終生産バージョンに、新設計された豪華なマフラーセットが用意されることを示唆しています。
パワートレインは、メルセデスAMG製の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、「F1エディション」では最高出力は527psを発揮しますが、改良型では、若干パワーアップが予想されています。また、V12オプションは現在開発中とみられます。
ヴァンテージ改良型のワールドプレミアは2023年内と思われますが、今後2026年までに7つの新しいモデルが登場すると予想されています。