■E63次期型には電動化された3.0リットル直列6気筒「M256」ターボチャージャーエンジンか
これまでの情報によると、メルセデスAMGの搭載エンジンに関して、英「Car and Driver」誌は、2026年にもAMG「C63」「E63」にV8エンジンが復活すると予想していましたが、最新情報によると、今後V8エンジンはAMGに戻ることはないといいます。
AMG「C63 S Eパフォーマンス」最新モデルには、従来の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンに代わる、2.0リットル直列4気筒エンジン+電動ターボを搭載、「E63」次期型は直4か直6かは不明ですが、現段階では3.0リットル直列6気筒「M256」ターボチャージャーエンジンと、電気モーターが搭載されると予想されています。
AMG愛好家の間では、V8復活を望む顧客が多数存在すると見られていますが、少なくとも欧州連合加盟国ではその可能性は低いと思われます。
今後排ガス規制がますます厳しくなり、自動車メーカーが大排気量エンジンを搭載したクルマを販売することが困難になっているのが現状だからです。また、ユーロ7基準は2025年にスタートすることが計画されており、ICEの将来は厳しいものになるでしょう。
またもう一つの理由には、高額な税金により高性能車の購入が困難になっている背景もあります。AMG、BMW M、アウディ スポーツにとって、より厳格な法律がなければ、電動化やダウンサイジングに頼ることなく、6気筒および8気筒エンジンを維持することはかなり容易だったはずです。
シリンダーを削除しハイブリッド化を追加したことを批判するファンも多いですが、基本的にこれが今後も高性能車を存続させる唯一の方法であり、高級モデルが存続するためには仕方ありません。今後は、クルマ自体のパフォーマンスが上がっていくことに喜びを感じていくことになりそうですね。