■3.0リットル直列6気筒ツインターボチャージャーから525ps発揮か
BMWの屋台骨「3シリーズ」の頂点に君臨する最強セダン「M3」改良型の市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
これまで「M4」や「M4コンバーチブル」の改良型をキャッチしており、M3も同様の改良がなされるはずです。
捉えたプロトタイプは、軽いカモフラージュがなされていますが、おそらく開発初期段階のためで、今後細部が着手されると見られます。
ノーズに施された偽装のせいで、フロントバンパーの輪郭が見えにくいですが、インテークの形状を比較すると、現行車に装着されているバンパーとほぼ同じであることがわかります。
確実に見られる変化は、ヘッドライトのLEDデイタイムランニングライトで、各ランプユニットの2つのライトの間にある太いLEDファング(牙)と、各クラスターの外側の角にあるもう1つの太いLEDで構成されています。
リアエンドは全くカモフラージュされておらず、バンパー、ディフューザー、LEDライトのセットアップがそのまま装着されています。しかし、M4改良型のプロトタイプでは、後部全体が覆われていたことから、今後着手される可能性が高く、M4 CSLに見られるレーザーテールライトなどに期待できるでしょう。
M3とM4のインテリアでは、すでに12.3インチのデジタル計器クラスターと、14.9インチのインフォテインメント・システムをシームレスに融合させる、最新デザインの曲面ダッシュボードにアップデートしているため、キャビン内の大幅なビジュアルアップグレードは期待されていません。
最大の注目は心臓部でしょう。現行M3では、最高出力473psを発揮する3.0リットル直列6気筒ツインターボチャージャーエンジンを搭載。高性能モデル「M3 コンペティション」では、同エンジンを積みながら最高出力510psを発揮しますが、改良型では、メルセデスAMG「C63 S」と戦うため各出力が15ps程度向上するのではないかと噂されています。
M3改良型のワールドプレミアは最速で2023年内ですが、現在のプロトタイプの状態からも2024年前半デビューになるのではないかと思われます。