マヒンドラ「タール」がEV化へ。インド版ジープ・ラングラー!? のティザーイメージが公開

■丸みを帯びた四角形のLEDヘッドライトや刷新されたテールライト

インドの自動車メーカー「マヒンドラ&マヒンドラ社」は、主力クロスカントリー「タール」にフルエレクトリックバージョンを導入することを発表、そのティザーイメージが公開されました。

マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ
マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ

タールは、2010年から販売されるコンパクトクロスカントリーモデルで、パキスタン東部にあるタール砂漠から由来しています。

誰が見てもジープ「ラングラー」に似ているエクステリアデザインですが、それもそのはず。マヒンドラ社はジープの祖先「ウィリス・オーバーランド」からライセンスを取得し、1949年から「ウィリス・オーバーランドCJ-3A」を生産してきた(その後ウィリスCJ-3Bとして販売)経緯があります。

マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ
マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ

その祖先を継承するのが「タール」で、現在はジープ「ラングラー」の最も有名な模倣品の一つとなっています。そして、次期EVモデルがいよいよ登場、公式ティザーイメージが公開されましたが、デザインは大幅に異なるようです。

ワールドプレミアは、8月15日に南アフリカのケープタウンで開催されるマヒンドラのイベント「Futurescape」で、「Thar.eコンセプト」として公開されます。このコンセプトモデルは、世界市場で提供できる量産モデルに進化すると噂されており、ジープとの差別化がされる予定です。

マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ
マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ

ティザーイメージでは、丸みを帯びた四角形のLEDヘッドライトや、刷新されたテールライトの一部を見ることができます。同社は詳細については明らかにしていませんが、黄色の車体に施された「Re.Born Electric」の文字は、「Thar.e」が既存モデルのラダーフレームプラットフォームの電動化バージョンを使用するのではなく、EV専用プラットフォームに基づいている可能性があることを示唆しています。

地元メディアによると、市販型ではフォルクスワーゲングループの「MEB」プラットフォームと共通部品を特徴とする、マヒンドラの「イングロEVアーキテクチャ」に載る可能性があると推測しているようです。

いずれにせよ、Thar.eは AWD機能を提供する可能性があります。このプラットフォームは、合計340psを発揮するデュアル電気モーターをサポートし、最大80kWhの容量を持つバッテリーパックからエネルギーを供給します。

マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ
マヒンドラ Thar.eコンセプト ティザーイメージ

ICEを搭載したマヒンドラ・タールは、現在3ドアのみです。コンセプトのドア数は不明ですが、ファンはより実用的な5ドアのボディスタイルを熱望しているようです。

同イベントでマヒンドラは、スコーピオNベースのピックアップ・コンセプトも展示予定となっており、こちらは2025年までに量産モデルとして販売予定です。

(APOLLO)

この記事の著者

APOLLO 近影

APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
続きを見る
閉じる