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■トヨタ勢総崩れだったQ1
8月5日(土)、6日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催の2023 AUTOBACS SUPER GT第4戦『FUJI GT 450km RACE』。5日(土)には公式予選が行われました。
先に行われたGT300の予選Q1より若干気温が下がったとはいえ、GT500のQ1開始の15時53分でも気温は32℃と暑いことには変わりがありません。
最近のGT500予選は開始早々から走り出すマシンが多く、その中でウォームアップもそこそこにタイムアタックをしてくるマシンもあります。3号車 Niterra MOTUL Zもウォームアップ1周からのアタックで1分28秒448をを出すと、24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zが1分27秒935で2番手となります。
そこからホンダ勢がアタックを始めてくると8号車 ARTA MUGEN NSX-GTが1分28秒025となります。しかしトヨタ勢はなかなかタイムが上がらずQ2進出への足がかりがつかめていない中で、前日の8月4日に引退記者会見を行った立川祐路選手の最多ポールポジションの更新を手助けするかの如く、石浦宏明選手が38号車 ZENT CERUMO GR Supraで1分28秒273を記録し5番手となって、トヨタ勢唯一のQ2進出を果たします。
●今度は間違いなくポール。鈴鹿の雪辱を晴らすKONDO Racing Team
16時13分より10分間で行われたポールポジションを決める予選Q2。
8号車 ARTA MUGEN NSX-GTと16号車 ARTA MUGEN NSX-GTがそれぞれ1分27秒852と1分27秒831というタイムを記録。16号車 ARTA MUGEN NSX-GTの大津弘樹選手ががトップに立ちます。
そこに襲い掛かってきたのがリアライズコーポレーション ADVAN Z。1分27秒763を叩き出し、16号車 ARTA MUGEN NSX-GTを上回ってトップに躍り出ます。
これでリアライズコーポレーション ADVAN Zのポールポジションが決定。前戦鈴鹿でのガスバック容量違反というペナルティから抹消されたポールポジションを富士で奪い返しました。
ZENT CERUMO GR Supraの立川選手ラストアタックは1分28秒326で、予選7位という結果となりました。
8月6日の決勝レースは13時45分より100周で行われます。雨模様との予報もありますが、数多くのドラマが生まれてくることでしょう。
●スーパーGT2023第4戦 富士 GT500予選結果
順位 ゼッケン 車名 ドライバー タイム
1 #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z 佐々木 大樹、平手 晃平 1’27.763
2 #16 ARTA MUGEN NSX-GT 福住 仁嶺、大津 弘樹 1’27.813
3 #8 ARTA MUGEN NSX-GT 野尻 智紀、大湯 都史樹 1’27.852
4 #3 Niterra MOTUL Z 千代 勝正、高星 明誠 1’28.114
5 #17 Astemo NSX-GT 塚越 広大、松下 信治 1’28.226
6 #100 STANLEY NSX-GT 山本 尚貴 牧野 任祐 1’28.295
7 #38 ZENT CERUMO GR Supra 立川 祐路、石浦 宏明 1’28.326
8 #64 Modulo NSX-GT 伊沢 拓也、太田 格之進 1’28.667
9 #19 WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資、阪口 晴南 1’28.608
10 #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra 関口 雄飛、中山 雄一 1’28.708
11 #14 ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也、山下 健太 1’28.764
12 #37 Deloitte TOM’S GR Supra 笹原 右京、ジュリアーノ・アレジ 1’28.802
13 #23 MOTUL AUTECH Z 松田 次生、ロニー・クインタレッリ 1’28.842
14 #1 MARELLI IMPUL Z 平峰 一貴、ベルトラン・バゲット 1’29.238
15 #36 au TOM’S GR Supra TOYOTA GR Supra GT500 坪井 翔、宮田 莉朋 1’29.436
(文:松永 和浩 /写真:吉見 幸夫、松永和浩)