■パフォーマンスエディションと同レベルのスペックの可能性も
アウディスポーツが手掛けるモデルとしては最小となる、「RS3スポーツバック」改良型プロトタイプが、ニュルブルクリンクで高速テストを開始しました。
ベースとなる現行型A3は2020年に登場。ハードコアモデル「RS3」は2021年に導入されていますが、早くも大幅改良がなされます。
ニュルブルクリンク北コースを激走中に捉えたプロトタイプは、ボディ前後と側面の下部をカモフラージュ。注目はフロントエンドで、現行型に取り付けられているメッシュの六角形のデザインが、新しいダブルダイヤモンドパターンのグリルへと進化しているほか、中央グリルの下部には、2023 RS3には見られない2つの垂直インテークを配置していることも見てとれます。
リアエンドでは、垂直マーカーが付いた新しいバンパーを装備、LEDテールライトのグラフィックも刷新されています。また、RSの象徴である大径の円形デュアルエキゾーストパイプも確認できます。
現行型のパワートレインは、最高出力400ps・最大トルク480Nmを発揮する2.5リットル直列5気筒ターボチャージャーエンジンを搭載。7速Sトロニック・デュアルクラッチオートマチックトランスミッションと、クワトロ全輪駆動システムが組み合わされます。
これまで、このパワートレーンがキャリーオーバーされると思われましたが、最新情報では、現在も設定されている「パフォーマンスエディション」と同レベルに引き上げられる可能性があるといいます。
もし実現すれば、同エンジンを搭載しながらも、最高出力408ps・最大トルク500Nmへ向上することになります。また、0-100km/h加速は4.1秒から3.8秒へ、最高速度は250km/hから300km/hへと動力パフォーマンスも進化します。
注目の登場時期ですが、現行型の発売からそれほど経っていないことからも、少なくとも2024年後半以降と予想されます。