■バンパーと空気開口部の新しいデザインや配置を示唆
ランドローバーは、世界でも名だたるクロスカントリーの地位を確立している「ディフェンダー」に、究極の走破性を与える「SVX」シリーズを導入する計画をもっていますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
「SVX」は、ランドローバーの「SVO」(スペシャル・ヴィークル・オペレーション)による新たなブランドとして、2017年のフランクフルトモーターショーで「ディスカバリーSVX」を初公開。
究極のオフロード性能とパフォーマンスを持ち、ジャガー・ランドローバーでおなじみの「SVR」と並ぶ看板ラインとして導入し、2019年に発売予定でした。しかし、コスト削減など不運がかさなり、発売は幻となりました。
初代ディフェンダーは1983年に発売、2015年には一度生産終了となりましたが、2019年に復活、現在ショートホイールベースの「ディフェンダー90」と、ロングホイールベースの「ディフェンダー110」、V8搭載「ディフェンダー130」がラインナップされていますが、「SVX」はその頂点に立ちます。
ニュルブルクリンク高速テストで捉えたプロトタイプは、フロントバンパーが完全にガードされており、バンパーと空気開口部の新しいデザインや配置を示唆しています。
また、高さのあるサスペンション、延長されたフェンダーフレア、トラックに焦点を当てたタイヤとホイールのセットアップらしきものも見てとれます。後者はおそらく「BF Goodrichオールテレーン」タイヤと見られます。
現行ハイエンドモデルである「130」には、最高出力518psを発揮する5.0リットルV型8気筒スーパーチャージャーエンジンが搭載されていますが、SVXでは、BMW製の4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、最高出力525ps・最大トルク624Nmを発揮すると予想されます。また、8速オートマチックトランスミッションと、オフロード重視の4輪駆動システムが搭載されるはずです。
ディフェンダーSVXのワールドプレミアは、2023年内が有力とみられます。