■後方カメラの映像で後方をばっちり確認
最近のクルマには、ルームミラーに後方カメラの映像を映し出すデジタルインナーミラーを採用する機種も増えてきました。通常のルームミラーと比べ、視野が広いため死角が少なくなったり、雨天や逆光時でも見えやすいなど、さまざまなメリットがあり、後付けのアフターパーツも増加中です。
一方、バイクの場合は、左右のサイドミラーで後方確認しますが、後ろの中央部などが見づらい場合も。死角がかなりあるので、ライダーが少し体をズラして確認するといったケースもあります。
そんなバイク用にも、デジタルインナーミラーならぬ「デジタルセンターミラー」といった製品が登場。「MoTo MiRRoR」というブランドから、バイク後方に設置したカメラの映像をモニターで映し出す「DSM-A001」というモデルが登場しました。
しかも、このモデル、前後カメラの映像も記録できることで、ドライブレコーダーとしての機能も搭載。あおり運転対策はもちろん、ツーリングなどで走行中の景色などの映像も記録することが可能という、画期的アイテムです。
●逆光に強いソニー製センサー搭載
2輪車に特化したブランドMoTo MiRRoRから2023年7月19日より発売されたのが、DSM-A001です。
主な特徴は、まず、バイクのリヤ部分に設置したカメラにより、後方全体の確認が可能なこと。カメラの映像は、バイクのコクピット部などに設置した4インチモニターで確認することができます。
本体サイズは約115(幅)×70(高さ)×15(奥行)mmと大型で、解像度800×480(pixel)のIPS液晶モニターを採用し、とても見やすくなっています。また、タッチパネル式なので操作がとても楽です。
加えて、車体前部用のカメラも用意し、前後の映像を記録できるドライブレコーダー機能も搭載。8GBから256GBまでのmicroSDカードに対応し、前後同時録画で走行中の映像を記録できます。
カメラには、ソニー製のIMX307 STARVISセンサーを搭載したモデルを採用。逆光に強いHDR機能も持つことで、明暗差を補正し鮮明な映像を表示。また、夜間でも明るい高感度撮影も可能で、遠くのクルマなどでもくっきりした映像を残せます。
なお、カメラ視野角は水平122°/対角147°/垂直64°で、F値はF1.8。前方カメラ+後方カメラともに、207万画素(1920×1080/1080P)のFullHD録画が可能です。また、GPSも搭載し、自車位置、速度、日時などの情報を録画データと共に記録することもできます。
もちろん、バイク用ですから、防水対策もバッチリ。本体や配線などはIP65相当、カメラはIP67相当の防水・防犯設計を施してあります。また、モニターカバーを標準装備しているため、急な雨やオフシーズンの長期保管でも安心です。
ほかにも、マイク内蔵の手元リモコンを装備。録画の開始・停止・ファイル保護・静止画撮影などの操作を簡単に行えます。さらに、カメラ本体と取付アダプター本体は360°回転するため、上下左右、斜め方向や微調整など、無段階で取り付け位置の調整を可能としています。
価格(税込)は3万9800円です。
(文:平塚直樹)