APOLLO 
■市販型では、BMW「X1」とプラットフォームを共有か
MINIは現在、次世代ラインナップの主力への期待を込め、ブランド史上初となるフルエレクトリック（BEV）SUV「Aceman（エースマン）」を開発中ですが、その詳細が明らかになってきました。
ヨーロッパで高温テスト中を捉えた最新プロトタイプは、これまでの黒地に黄色の変装に代わる、ファンキーなカモフラージュをまとっており、昨2022年のミニ エースマン コンセプトの基本的な特徴を保持している様子がうかがえます。
フロントエンドは、完全に覆われたグリルとバンパー下部の吸気口の両側にある、フロントバンパーのサイドインテークが初めて確認できます。ヘッドライトのアウトラインは偽装されていますが、丸みを帯びた六角形で、フェンダー付近に配置されているようです。
側面では、ホイールアーチ周りのプラスチッククラッディングの、角張った処理が見てとれるほか、足回りには、ダブルスポークデザインと、ダイヤモンドカット仕上げを特徴とする、新しい大径アロイホイールが装着されています。
リアエンドでも変化がみられ、ラインナップ全体で共有される、特徴的なユニオンジャックLEDグラフィックが初めて露出しています。
さらに、大型ディフューザーを組み込んだリアバンパーがより鮮明に見えるようになったことから、このプロトタイプがパフォーマンス志向のスポーツグレードである可能性がありそうです。
内部インテリアでは、ダッシュボードから突き出た大きな円形のインフォテインメントタッチスクリーンを搭載。この機能は今後、将来のすべてのMINIモデルで共有され、「Spike」という名前の新しいパーソナルアシスタントが統合されるでしょう。
市販型では、BMW「X1」とプラットフォームを共有すると思われ、ハッチバックとクロスオーバーの間に位置します。この2台は内燃および電動パワートレインを搭載して販売されることが予想されていますが、エースマンは純粋な電動モデルとなります。
最新情報によると、2つのバリエーションで提供される予定で、ベーシックモデルとなる「Aceman E」では、最高出力181psを発生する単一のフロントマウント電気モーターを搭載。40kWhのバッテリーパックを積み、WLTPサイクルでの航続距離は186マイル（300km）に達します。上位モデル「Aceman SE」では、最高出力215psを発揮、より大型の54kWhのバッテリーを積み、WLTPサイクルでの航続距離は249マイル（400km）を誇ります。
NINIは、今年9月にミュンヘンで開催される「IAA モビリティ2023」にて、ハッチバックとクロスオーバー新型を発表、その半年後にエースマンのワールドプレミアを計画していると思われます。
