■2つ以上のドアや 2つ以上のシートを持つ「シェアパフォーマンス」
マクラーレンがクロスオーバーSUVを発売するという噂は、数年に渡ってネットを駆け巡っていますが、いよいよプロジェクトが本格始動した可能性が高いことがわかりました。
フェラーリ、ベントレー、ランボルギーニ、さらにはポルシェ。これらは、現在ラインナップにSUVモデルを備えているパフォーマンス/高級セグメントブランドのほんの一部です。
一方、マクラーレンは、リフトアップされたより実用的な車両をまだ販売していない、世界でも数少ないブランドの1つとなっています。
しかし、最新情報ではSUV発売の可能性が濃厚となったと同時に、同ブランドが他の重要な計画を先に完了するまでは登場しないことも発覚しました。
同社の新CEOマイケル・ライターズ氏は、先日グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードに出席し、短期および中期計画を発表。また「マクラーレンにとって、組織再編と資本増強という2つの目標が、SUVの発売よりも優先度の高い最も重要な使命であると考えております。最終的にマクラーレンは『収益性への正しい道』に戻らなければなりません」と、英Autocar誌に語ったといいます。
さらに同氏は、「当社が収益性に関して正しい道を進んでいるのであれば、すべてのセグメントにわたる拡張を検討するつもりです。私たちはそれを『シェアードパフォーマンス』と呼んでいます。『共通のパフォーマンス』とは、2つ以上のドアや2つ以上のシートを備えたすべてのものになる可能性があります」と付け加え、「他にも新しいモデルがラインナップに加わる可能性がありますが、すぐには登場しないでしょう」と示唆しました。
今年4月には、マクラーレンのグローバルディーラーミーティングにて、同社幹部らは、同ブランドが計画している将来の製品について、2028年に4席4ドアの新しいモデルに「期待して」と語っており、今回の内容とほぼ一致しています。
ライターズ氏はポルシェでSUVを開発した後、フェラーリでもSUVの開発に着手した人物であり、SUVが大好きであると認めています。そしてそれは、「もし」の問題ではなく、「いつ」の問題である可能性が高いといって間違いないでしょう。