6歳以下の子供向けもあり! カワサキ新型オフロード4輪バギー、3モデルを発売

■50cc・90cc・300ccの各モデルをリリース

日本ではあまり馴染みがないものの、北米などでは高い人気を誇るのがオフロード4輪バギーです。

カワサキ・BRUTE FORCE 300
カワサキ・BRUTE FORCE 300

中でも、ATV(All Terrain Vehicle、全地形対応型ビークルといった意味)は、ハンドルやシート、エンジンなど、オートバイの技術を応用している装置も多く、悪路を軽快に走れることが魅力。

大人のレジャー用はもちろん、小さい子ども向けのモデルまで、さまざまなタイプが販売されています。

そんなATVの新型モデルを、カワサキが発売することを発表しました。

300cc・単気筒モデルの「BRUTE FORCE 300」、90cc・単気筒モデルの「KFX90」、50cc・単気筒モデルの「KFX50」といった3モデルを2023年7月15日(土)よりリリースします。

●BRUTE FORCE 300

コンパクトな車体にタフな水冷エンジンを搭載、前後に大型キャリヤを装備することで、作業はもちろん、レジャーでも活躍するのがBRUTE FORCE 300です。

ボディサイズは、全長1915mm×全幅1080mm×全高1170mmで、ホイールベース1165mm。最低地上高は155mm、シート高は845mmを確保します。

搭載するエンジンは、最高出力16kW(22PS)を発揮する271cc・水冷4ストローク単気筒で、車体の中央にレイアウトすることで、最適な重量バランスを実現。低中速域を重視したセッティングにより、優れたスロットルレスポンスを持ちながらも、実用的で扱いやすいパワーを発揮します。

トランスミッションはベルトドライブトルクコンバーターの2速で、自動遠心クラッチとマッチング。ハイ、ロー、ニュートラル、リバースの4ポジションを装備しています。

BRUTE FORCE 300の走り
BRUTE FORCE 300の走り

走行中はスロットルレバーを操作するだけですから、とても簡単。外径180mmのディスクプレートとシングルピストンキャリパーを左右前輪ハブ内側に装着したフロントブレーキ、左後輪ハブ内側に外径180mmディスクとシングルピストンキャリパーを組み合わせたリヤブレーキにより、安定した制動性能も発揮します。

サスペンションには、フロントにダブルウィッシュボーン式、リヤにはスイングアームとシングルショックアブソーバーを組み合わせた仕様を装備。

マキシス社と共同開発したオリジナルタイヤは、フロント:AT22×7-10、リヤ:AT22×10-10のチューブレスで、高い剛性とグリップ力を実現します。

そして、これらと鋼管パイプで構成された堅牢なフレームなどが相まって、悪路でも優れた直進安定性と軽快なハンドリングを実現します。

ボディカラーは「グレーイッシュブルー」の1色展開で、価格(税込)は88万円です。

●KFX90/KFX50

一方、キッズ向けに開発されたモデルが、KFX90とKFX50。これら2モデルは、いずれもエッジの効いたシャープなスタイリングを採用。

市販モトクロッサーKXシリーズにも通じるアグレッシブなデザインにより、カワサキ製オフロードモデルに属することが一目で分かります。

カワサキ・KFX90
カワサキ・KFX90

10歳以上のキッズ向けであるKFX90には、最高出力4.8kW(6.5PS)を発揮する90cc・空冷単気筒エンジン、6歳以上の子ども向けモデルであるKFX50では、最高出力3.5kW(4.8PS)を発揮する50cc・空冷単気筒エンジンを搭載します。

始動方式には、エレクトリックスターターとキックスターターを用意し、ライダーの好みでエンジンをスタートさせることが可能。自動遠心クラッチとベルトコンバーターのトランスミッションにより、スロットルレバーを右手の親指で操作するだけで、簡単に走り出すことができます。

カワサキ・KFX50
カワサキ・KFX50

ボディサイズは、KFX90が全長1425mm×全幅905mm×全高925mm、ホイールベース965mm。KFX50は、全長1400mm×全幅865mm×全高885mmで、ホイールベース75mm。

2モデル共に、フロントサスペンションにはAアームとショックアブソーバーを組み合わせた独立懸架を装備。リヤサスペンションは、これも2モデル共に、スイングアームとシングルショックアブソーバーをマッチング。

これら足まわりにより、凹凸のある路面をしっかり受けとめ、軽快なハンドリングを実現します。

ボディカラーは、どちらも「ライムグリーン」の1色展開で、価格(税込)はKFX90が46万2000円、KFX50は50万6000円です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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