■ドアに取り付けられたスクリーンにライブビデオフィードが表示
アウディは現在、パフォーマンスEVセダン「RS6 e-tron」を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
いまだカモフラージュが厳重ですが、最大の注目は従来のサイドミラーの代わりに、キャビン内のスクリーンにライブビデオフィードを表示する「仮想サイドミラー」が初めて装着されている点でしょう。
これまで何度かプロトタイプを捉えてきましたが、デジタルサイドミラーが装着されたのは初めてで、量産モデルで提供されるほか、今後の新型モデルなどに採用されると予想されます。
クルマの空力性能をさらに高めるために設定された「ミラー」には、長いアームに取り付けられたカメラが搭載されています。
おそらく、Q8 e-tronのように、ドアに取り付けられたスクリーンにライブビデオフィードが表示されるはずです。ただし、1,800ドル(約25万9000円)の費用がかかるため、オプションとなる可能性が高いとみられます。
そのほかエクステリアでは、スプリットヘッドライトユニットと、完全に密閉されたグリルを装備しているのが見えます。垂直のエアカーテンと、ハニカムメッシュのインテーク、そして大きなセンサーポッドを備えた下部インテークによって結合されています。
側面では柔らかな曲線、コンパクトなドアハンドル、上向きに広がるベルトラインが見てとれるほか、両側に充電ポートがあるようです。
足回りには、Y字型のセクションを持つスタイリッシュなホイールと、赤いキャリパーを備えた高性能ブレーキシステムが確認できます。
リアエンドはRSバリエーションとしては大人しめな感じがしますが、それもEV時代には当然のことでしょう。とは言え、大型ディフューザーを装着、スリムなLEDテールライトであるのも分かります。
パワートレインは未だ不明ですが、「A6 e-tron」よりパワフルになることは当然でしょう。
A6 e-tron Avantコンセプトでは、最高出力470ps・最大トルク800Nmを発揮、0-100km/h(62マイル/h)を4秒未満で加速できると公表されていましたが、RS6 e-tronではクワッドモーターを搭載し、最高出力810ps以上を発揮、0-100km/h加速は同じく4秒未満というパフォーマンスを持つと思われます。
実現すれば、「RS e-tron GT」やスーパーカーの「R8 V10」を上回るパフォーマンスとなり、これまでで最もパワフルなアウディとなるでしょう。