韓国・起亜が世界トップEVメーカーを目指し、開発事業に2.4兆円を投資

■全EVラインアップを31車種に拡大

韓国・起亜はEV戦略のギアを上げ、新しいBEV生産工場に1兆ウォン(約1000億円)を投資することを発表、新ラインアップのティザーイメージを公開しました。

起亜 EVバン ティザーイメージ
起亜 EVバン ティザーイメージ

また、今後フルエレクトリックパワートレインを搭載した小型商用車ファミリーなどをリリースする予定ですが、2025年に最初のEVモデルを導入することを約束、全EVラインアップを31車種に拡大する計画です。

起亜 EVバン ティザーイメージ
起亜 EVバン ティザーイメージ

そのEVへの情熱たるや、すごいものです。

2030年までにEV開発事業へ24兆ウォン(約2兆4200億円)を投資し、起亜の属しているヒョンデグループ全体で、世界第3位のEVメーカーを目指すというのです。

今後登場するEVバンは「Purpose-built vehicles」(専用車両)と呼ばれ、サイズの異なる4つのバンのティザーイメージが公開されました。市販型では、さまざまなタイプのボディスタイルとサイズに使用できる「eSスケートボード」プラットフォームを採用、このプロジェクトは社内で「SW」と呼ばれています。

SWファミリーは、さまざまなビジネスの要求を満たすさまざまなモデルで構成され、配達用バン、配車用バン、そして、おそらくロボタクシーが含まれるはずです。最初に登場するのは中型モデルで、続いて貨物用と乗用車用の大型LCVが登場、自動運転技術を搭載した小型バンも登場します。

新しい小型商用車のラインアップは、2025年後半に稼働する予定の新工場で生産される予定となっており、最初の1年で15万台もの車両を組み立てるばかりか、今後数年間でさらに拡大する可能性があります。

新工場では、セル方式と呼ばれる新しい生産プロセスを実装。 同様の製品やコンポーネントの生産に使用される機械や、ワークステーションをグループ化することで、生産中の材料や製品が移動する距離を短縮することが可能になります。

ヒョンデは、EVのハッチバックやSUVも続々と開発中で、日本市場への導入も計画しており、国産メーカーもうかうかできない状況といえそうです。

(APOLLO)

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APOLLO

アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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