■EVモデル用のエンジンサウンド「Nサウンド」搭載
ヒョンデは現在、コンパクトハッチバック「アイオニック5」に設定される高性能バージョン「アイオニッ5N」を開発中ですが、そのプロトタイプが公式リークされました。
「N」は2015年に立ち上げられたヒョンデの高性能ブランドであり、今回はじめてフルエレクトリックモデルに導入されます。
ブランド初となるパフォーマンスEVは、ニュルブルクリンクで最終テスト段階に入っていると発表。ニュルブルクリンクでは、10,000km(6,213マイル)の耐久テストを完了したといいます。
またプロトタイプは、「Nサウンド」や「N eシフト」と呼ばれるEVモデル用エンジンサウンドを装備していると伝えられています。
アイオニック5N には、Nアクティブサウンド+8つの内部スピーカーと2つの外部スピーカーがあり、イグニション、エボリューション、スーパーソニックの3つのサウンドテーマを備えています。
1つ目のイグニッションは、従来の動力を備えた Nカーのターボチャージャー付き2.0リッターガソリエンジンを再現したもので、「ポン」と「ドッ」という音を伴います。 エボリューションはN2025ビジョングランツーリスモコンセプトや、RN22eの「電子サウンド」を踏襲しており、スーパーソニックは戦闘機のような熱いクロスオーバーサウンドを響かせるといいます。
ティザームービーでは、155マイル(250km/h)で走行しているシーンもあります。また、ニュルブルクリンクを1周走り終えた後も、デジタル画面にはバッテリーの最高温度が摂氏42度(華氏107.6度)であることが示されているため、バッテリーはそれほど熱くなってはいないことがわかります。
ドライバーは、N Racシステムの一部である「スプリントモード」と「エンデュランスモード」から選択することもできるといいます。スプリントはフルパワーを発揮することが目的であり、エンデュランスはトラックでの航続距離を伸ばすことが可能です。
出力はまだ謎に包まれていますが、ヒュンダイは以前、アイオニック5Nの最高出力が600馬力程度になることをほのめかしており、 576馬力のKia EV6 GTを上回ると見られます。
実車のワールドプレミアは、7月13日の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」ですが、先立って近日中にプロトタイプ画像が公開される予定です。