■フラウシャーと共同開発した電動スポーツボートを開発
ポルシェは、フラウシャーと共同開発した電動スポーツボートを開発、そのティザースケッチが公開されました。
フラウシャーは、1927年にオーストリアで創設された、世界最大の高級ボートメーカーです。今回のコラボレーションでは、マカン次期型EVの技術を使用した電動スポーツボートを開発したといいます。
「Frauscher x Porshce 850 Fantom Air」(フラウシャー x ポルシェ 850 ファントムエアー)と名付けられたこの新型ボートは、全長8.67m(28.4フィート)で、「858 Fanto Ari」をベースとして製作されました。
中でもビッグニュースは、次期マカンEVとパワートレイン技術を共有することです。多くの詳細には触れていませんが、「水上で使用するために駆動技術を最適化し、さらに開発した」と述べています。
スペックとしては、約100kWhのリチウムイオン電池パックと「最新世代の永久励磁型同期電動機」を搭載、購入者はDC急速充電ステーションでの急速充電を可能にするポルシェの800ボルト技術も利用できるといいます。
マカン製品ライン担当副社長のヨルグ・ケルナー氏は、「新型ボートは、ポルシェ特有のEパフォーマンスと優れた走行特性を提供する」と語り、「最新世代の強力な電気モーター、最先端のバッテリーと充電管理も水上で非常にうまく機能しております。これは当社のモジュール式プレミアムプラットフォームエレクトリックの優秀性の証しです」と付け加えています。
ボート内部にもポルシェデザインの特徴を組み込み、ステアリングホイール、コンソール、ディスプレイ、室内装飾などにその影響がみられるでしょう。
内部では、最大9人の乗客を収容でき、2つのサンパッドを備えた後部ラウンジエリアがあるといいます。また反対側にはL字型の座席エリアが2つあるほか、そのほかのハイライトでは、プレミアムサウンドシステム、冷蔵庫、ステンレス製アンカー用電動ウインチなどを備えています。
両社は25台限定の「初回モデル」を計画しており、2024年に出荷予定となっています。
10月にはさらに詳しいことが明らかになるようですが、ステファン・フラウッシャー氏は、「私たちのボートは、たとえばリラックスした海水浴旅行のためのデイクルーザーとして、あるいは海岸沿いの町への小旅行のためのスーパーヨットとして最適です」と述べています。