ヤマハ発動機とヤマハが欧州のテックイベントに体験型インスタレーション「e-plegona」を出展

■「YAMAHA」ブランドが追求する価値の本質をインスタレーションを通じて伝える

ヤマハ発動機とヤマハは、2023年6月28日~29日までドイツのベルリンで開催される、欧州最大規模のイノベーションフェスティバル「hub.berlin(ハブ・ベルリン)」、7月5日~7日に開催される「Tech Open Air Festival(テック・オープン・エア・フェスティバル)」に共同出展すると発表しました。

体験型インスタレーション「e-plegona」。写真は、「SXSW2023」の様子
体験型インスタレーション「e-plegona」。写真は、「SXSW2023」の様子

両社は、体験型インスタレーションである「e-plegona(エプレゴナ)」を共同出展します。

体験型アート作品であるこのインスタレーションの出展は、2023年3月にアメリカのテキサス州オースティンで開催された、最先端テクノロジーの祭典「サウス・バイ・サウスウエスト2023(SXSW 2023)」に続いて2回目です。

ヤマハ発動機とヤマハが開発した「e-plegona」は、両社のデザイン部門と研究パートナーのマーク・チャンギージー博士、カリフォルニア工科大学・下條信輔研究室と共に進めている、感動体験の研究成果に基づいて誕生しました。

2名のプレーヤーがペアになって非言語的で、直感的な意思伝達を繰り返しながら体験するインスタレーション。各プレーヤーは、円卓状のタッチスクリーンに「Note」と呼ばれる目印を作り出して、相手にリズムパターンを送ります。

相手から送られてきた「Note」に触れることでTone(音)を生み出し、相手が作ったリズムパターンを奏でます。科学とアートを融合させた独自の研究成果に基づき、非言語的で直観的なコミュニケーションによって、感情の揺れを人工的に発生。ジャズの即興演奏のような、人と人の一体感、人が楽器やオートバイに対して抱く一体感と、そこから生まれる感動を、疑似体験できる研究プロトタイプになっています。

音を生み出し、相手が作ったリズムパターンを奏でる
音を生み出し、相手が作ったリズムパターンを奏でる

なお、SXSW 2023に出展された際は、常に多くの来訪者があり、SXSW事務局が製作し、SNSで配信されたイベントの公式紹介動画内で最初に紹介されるなど、大きな反響があったとしています。

体験した人からは、「初めて会った人とペアになり、次第にコミュニケーションが向上していくのを実感することができ、感動した」「まさにデジタルコミュニケーションだと感じた」「これは、もはや感情のエンジニアリングだ」などの感想があったそうです。

今回の出展目的は、両ヤマハが思い描く感動のエッセンスを体験してもらい、「YAMAHA」ブランドがより感動を届けられるように、両社が探求する価値の本質について、インスタレーションを体験した来場者とともに理解を深めることとしています。

(塚田 勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる