■フラッシュドアハンドルを備え、フレームレスウインドウは不採用
アウディは現在、主力「A4」ファミリー後継モデルの開発に着手していますが、「スポーツバック」と見られるプロトタイプをカメラが初めて捉えました。
A4次期型は「A5」に改名・統合されることが濃厚だとされています。これは「A6」と「A7」にも当てはまり、その理由は車名のスキームを整理しようとするアウディの野心だといいます。
現在わかっているのは、内燃エンジンを搭載した従来のクルマは奇数の番号になり、電気自動車(BEV)は偶数の番号になるということ。
これまで「S5アバント」は目撃されていましたが、「S5スポーツバック」は初です。ただし後継モデルが、現段階で「スポーツバック」という接尾語を維持するか、単に「S5」と呼ばれるかは断定できません。
捉えたプロトタイプはフルカモフラージュですが、フロントエンドでは下部エアインテークを追加したため、グリルが少しコンパクトに新設計されているほか、コーナーにはスリムなエアカーテンが配置されています。
側面からはフラッシュドアハンドルを備えていることがわかるほか、フレームレスウインドウは見当たりません。
リアエンドは、トランクリッドではなくテールゲートを備えているように見え、セダンの終焉を示唆しています。また、クワッドエキゾーストパイプは残っていることも確認できるほか、LEDライトバーが配置される可能性が高いことがわかります。
進化したスタイリングの第一印象は、BMW「4シリーズ グランクーペ」の直接ライバルとなるイメージです。
パワートレインに関する最新の情報ですが、ディーゼルは廃止され、RS4アバントからツインターボ2.9リッターV6ガソリンエンジンが流用されるといいます。
また「RS4アバント」の後継「RS5アバント」は、すでにアウディスポーツが4気筒RSモデルを開発しないと発表していることから、ダウンサイジングなしでハイブリッド化されると予想されます。
アウディの新型スケジュールですが、ベースとなる新生A5を9月上旬にミュンヘンで開催される「IAAモビリティ2023」で発表する可能性が高く、その後間もなくS5を登場させる予定のほか、RS5を2024年に計画しているようです。
これまでのところ、2ドアモデルのスパイショットがゼロであるため、A5クーペ/コンバーチブルと、その派生モデルの導入は微妙と思われます。ということは、TTとR8が廃止され、実用性の低いA5モデルを廃止すると、アウディにはクーペやコンバーチブルがなくなってしまうことになります。
また、A1とQ2サブコンパクトSUVは次期型の予定はないようで、A3次世代型がエントリーモデルとして設定されると伝えられています。