■バンパー両側には垂直スラットが隠されている可能性
BMWは現在、エントリーハッチバック「1シリーズ」新型を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
ニュルブルクリンクで捉えたプロトタイプは、これまでで最も生産型デザインが露出。フロントエンドでは、側面に三角形のエアダクトを備えた大きな台形グリルが初めて確認できるほか、ヘッドライトのレンズ上のカモフラージュが少なくなっていることもわかります。
キドニーグリル周辺の偽装の量に変化は見られず、これまで拡大路線だったグリルを、スリム化する準備をしているのではないかと思われます。
バンパーのアグレッシブな形状に加え、後部ではクワッドエキゾーストパイプがインストール。バンパー両側には垂直スラットが隠されている可能性もありそうで、このプロトタイプが高性能「M135i」の可能性が高いです。
キャビン内では、インフォテインメントディスプレイがさらに大型化され、直立したシフトレバーの代わりに小さなノブなど、刷新されたコントロールを備えた新設計のセンターコンソールが装備されます。
最大の問題は、このプロトタイプが「F70」次期型か、改良型なのかということです。今年2023年4月頃から、このプロトタイプが次期型の可能性があるという情報が流れましたが、以前入手した公式ドキュメントでは、2024年7月に内部モデルコードをF40からF70に変更する旨が書かれており、これはフルモデルチェンジを表しています。
しかし、タイミングが一致しないのと、フラッシュドアハンドルではなく、昔ながらのドアハンドルを装備。給油口も同じなど、現行1シリーズをベースにしている可能性も残っており、そうなると、このプロトタイプが改良型であるとも言えます。
流出したドキュメントには、「116i」とグレード名が書かれていたことから、「2シリーズアクティブツアラー」の「216i」を踏襲し、最高出力122ps/最大トルク230Nmを発生する、1.5リットル直列3気筒ターボチャージャーエンジンを搭載する「116i」がベースモデルとなると見られています。
またM135i後継モデルには、最高出力303ps/最大トルク450Nmを発揮する2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンが予想され、最終的には「M140i」としてデビューすると噂されています。
果たして、このプロトタイプの正体は次期型なのか、改良型なのか、ファンにとってはやきもきする時間がもう少し必要となりそうです。