■VW「MQB」採用。パサートの拡大版に
スペインを拠点とするシュコダが開発中の主力モデル「スペルブ」の次期型最新プロトタイプをカメラが捉えました。
スペルブに関しては、これまで多数のプロトタイプを見て来ましたが、全てワゴン(コンビ)でした。同時にセダンも開発していることは既成事実でしたが、そのプロトタイプも初めて捉えました。
撮影したカメラマンによると、オーストリア・アルプスで捉えたプロトタイプは、アルプスの長い下り坂で、ブレーキのパフォーマンスをテストしていたといいます。
次期型はフォルクスワーゲン(VW)グループの「MQB」プラットフォームを採用、「パサート」と共有するとともに、ボディが拡大されます。
セダン、コンビどちらも巨大なホイールベースを特徴としており、現行型の2,840mm(111.8インチ)よりも若干増加する可能性があるほか、パサート次期型よりも100mm(2.5インチ)長くなると思われます。
セダンの長いホイールベースを最もよく示す写真では、リアウインドウがかなりスポーティな傾斜を持っていることも明らかになり、ハッチが開いた画像からは、折り畳み式の後部座席と、その内部にあるかなりの収納スペースが確認できます。
次期型では、より大きな八角形のグリルパターンのグリルを装備。その両側にはスリムなヘッドライトと、より大きな垂直方向のコーナーベントを備え、角ばったリップが配置されています。エステートに関しては、テールライトのデザインが、より大きな後部プロポーションとより調和するために、少し大きく見えます。
キャビン内では、センターコンソールから突き出た、タブレットのようなタッチスクリーンを搭載、ディスプレイはオクタビアのものよりも大きいように見え、その下のパネルにはタッチセンシティブ・コントロールが含まれていると思われます。
フルデジタル化されたインストルメントクラスターは、これが事実上シュコダのフラッグシップ車であることを考えれば、標準装備となる可能性があるでしょう。
スペルブ次期型は、2023年秋にデビューし、そのすぐ後に販売開始されることがわかっています。なお、兄弟モデルとなるパサートは、セダンの廃止が濃厚となっているようで、シュペルブはVWグループにとって貴重なセダンとなります。