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■SUVテイストのCROSSTARに特別仕様車「BLACK STYLE」
ホンダ・フリードは、いわゆる5ナンバーサイズ(小型車サイズ)のスライドドアミニバンとして安定した人気を誇るモデルです。
3列シートのフリードと、2列シート+大型テールゲートのフリード+というボディバリエーションがあり、ファミリーユースやレジャーユースに適したパッケージとなっているのも魅力となっています。
そんなフリード/フリード+にはクロスオーバースタイルのグレード、CROSSTAR(クロスター)」が存在しています。
このたびCROSSTARの特別仕様車として「BLACK STYLE(ブラックスタイル)」が誕生しました。
特別仕様車の主な装備内容は次のようになっています。
・フロントグリルガーニッシュ(ブラッククロームメッキ)&フロントグリル(マットグレー)
・リアライセンスガーニッシュ(ブラッククロームメッキ)
・専用ステッチ(シルバー)コンビシート&インテリア
・ドアミラー(クリスタルブラック・パール)
・アウタードアハンドル(クリスタルブラック・パール)
・CROSSTAR専用デザイン 15インチアルミホイール(ブラック)
・LEDハイマウント・ストップランプ(クリアタイプ)
・フロントロアースポイラー&フロントロアーガーニッシュ(ガンメタリック塗装)
・リアロアースポイラー&リアロアーガーニッシュ(ガンメタリック塗装)
・ルーフレール(ブラック)
SUVテイストの使いやすいミニバンをブラックアクセントで引き締めることで、さらに魅力的に仕上げた一台といえそうです。
●現行フリードのデビューは2016年9月だった
フリードといえば、サイズ感やパワートレインの仕様などについて「ちょうどいい」と表現されることも多いのですが、それは2008年にデビューした初代フリードのCMコピーとして「This is サイコーにちょうどいいHonda」と使われたことが元ネタとなっています。
現行型フリードへのフルモデルチェンジは2016年9月のことでしたが、「ちょうどいい」というキーワードは、フリードのキャラクターを見事に表現するものとしてホンダ自身も使っています。そういえば「毎日にちょうどいいFREED」というキャッチコピーに見覚えがあるというユーザーも少なくないでしょう。
2023年はデビューから7年ですからフルモデルチェンジがウワサされていますが、スタイリングやパッケージングとしての完成度は高く、商品力は十分にあるといえます。
実質的に日本市場向けモデルでありながらフロアパネルを専用設計とするなどしている点も、フリードの高い商品力につながっているといえるでしょう。
ただし設計年次の関係から、いまや軽自動車でも当たり前の装備となっているEPB(電動パーキングブレーキ)の設定はなく、ハイブリッドは古いタイプのi-DCD(7速DCTとモーターを組み合わせるタイプ)となっているのはウィークポイントといえます。
評価の高いパッケージングはそのまま、メカニズムを最新テクノロジーでアップデートしたカタチへの進化を期待する声が上がってくるのも当然かもしれません。
●価格差は1割程度だがエンジン車をおすすめしたい
このたび発表された特別仕様車CROSSTAR BLACK STYLEは、フリード/フリード+のいずれにも用意されています。
パワートレインとしてはハイブリッドとガソリンエンジンがあり、それぞれにFFと4WDを設定していますから、ラインナップとしては8タイプとなります。
メーカー希望小売価格は次のようになっています。
フリード CROSSTAR BLACK STYLE
1.5Lハイブリッド:303万3800円(FF)/319万8800円(4WD)
1.5Lガソリンエンジン:270万3800円(FF)/286万8800円(4WD)
フリード+ CROSSTAR BLACK STYLE
1.5Lハイブリッド:305万300円(FF)/321万5300円(4WD)
1.5Lガソリンエンジン:272万300円(FF)/288万5300円(4WD)
ハイブリッドはガソリンエンジン車に対して、おおよそ1割増しといった価格設定となっています。
このくらいの価格差であれば、燃費性能に有利でリセールバリューも期待できるハイブリッドを選ぶのが賢い選択といえますが、フリードについてはガソリンエンジン車もおすすめです。
ガソリンエンジン車であっても高速巡行などエンジン負荷がほぼ一定なシチュエーションであれば20km/Lに迫る実用燃費を出すことができます。また、じつはハイブリッドより加速が鋭いなど、走りの面でも優位な点があります。
コスパを考えると「フリードを買うなら支払えるならハイブリッド一択」と思いがちですが、ガソリンエンジン車は廉価版ではなく、走りの気持ちよさを味わえるチョイスとして一考してほしいと思うのです。