■ヘッドライトを大型化しノーズの上に配置
アストンマーティンは現在、エントリー2ドアスポーツカー「ヴァンテージ」の後継モデルを開発中ですが、その予想CGが制作されました。
初代ヴァンテージは1977年に登場。当時フェラーリ「デイトナ」を凌駕する加速・最高速度を持ち、「英国初のスーパーカー」と称されました。
2005年の第3世代からはローエンドモデルとして位置づけられ、「ベイビーアストン」の愛称で呼ばれています。第4世代となる現行型は2018年から販売されており、6年ぶりに世代交代されます。
2023年3月、アストンマーティンのローレンス・ストロール会長は、同ブランドは今年少なくとも3台の新型・改良モデルを導入すると発表しました。最初に登場したのは「DB12」で、現在はヴァンテージを開発中です。
おなじみKOLES RUから提供された予想CGは、これまで捉えたプロトタイプをベースに制作。フロントエンドでは、ヘッドライトを大型化しノーズの上に配置、フロントの巨大なラジエターグリルが、スクープされたプロトタイプと一致、DB12新型から多大な影響を受けている様子が伺えます。
また、フロントバンパーの下部にカーボンファイバーディフューザーが取り付けられているほか、バンパーのコーナーに2つの大型のエアインテークや、よりアグレッシブなサイドスカートなど、エアロダイナミックなコンポーネントが確認できます。ただし、後部には大きな変化はなく、唯一の視覚的な調整は、後輪の後ろのバンパーに小さな吸気口が追加されたことでしょう。
キャビン内では、DB12で初登場した新しいインフォテインメントシステムが期待できます。
アストンマーティンが独自に完全開発し、メルセデス・ベンツの技術を使用していないこのシステムは、ワイヤレスの「Apple CarPlay」と「Android Auto」のサポート、オンライン接続と3Dマッピングを備えた新しいナビゲーションシステム、モバイルデバイスアプリケーション、および無線アップデートを備えます。
エンジンですが、後継モデルでも引き続きメルセデスAMGから供給される4.0リットルV8ツインターボエンジンを搭載すると考えられます。最高出力510ps・最大トルク685Nmを発揮、「F1エディション」では、最高出力が527psまで引き上げられています。
しかし、DB12新型では同じユニットが6,000rpmで最高出力671psという素晴らしいパワーを発揮、ヴァンテージ後継モデルが同レベルになることはありませんが、より強力なものになることが期待できそうです。
ヴァンテージ後継モデルのワールドプレミアは、2024年内と予想されており、今夏には同社初となるフルエレクトリックモデルの詳細が明かされる予定となっています。