■2023年モデルの「TYPE S」シリーズは、車種やニーズに応じて4タイプを設定
ケンウッドのAVナビゲーションシステム「彩速ナビ」の「TYPE S」シリーズは、価格と性能のバランスに優れた普及価格帯のモデルです。
2023年モデルの8V型フローティングモデル「MDV-S810F」、8V型インダッシュモデル「MDV-S810L」、7V型200mmワイドモデルの「MDV-S710W」、7V型「MDV-S710」が同年5月下旬より発売されました。
4モデルともに、安心、安全な運転をサポートする機能として、音声操作に対応したのが朗報。ハンドルから手を離さずに便利なナビ機能やエンタメ機能を声で操作することができます。
加えて、道路事情や運転速度に応じて到着時刻が予想しやすくなる「平均車速設定」や、駐車場やドライブスルーがある施設を検索できる「POIジャンル付帯設備検索」、燃料蒸発ガス排出の抑制に取り組むガソリンスタンドを探せる「大気環境配慮型SS(e→AS)表示」にも対応するなど、最上位シリーズの「TYPE M」と同等の機能が盛り込まれています。
また、JVCケンウッド製デジタルルームミラー型ドライブレコーダーの「ミラレコ」シリーズの別売「DRV-EMN5700」、前後撮影対応2カメラドライブレコーダーで別売の「DRV-MN970」との連携も継承されています。
4タイプそれぞれの特徴をチェックします。8V型フローティングモデルの「MDV-S810F」は、同社独自のフローティング機構により、従来の7インチ開口サイズに取り付け可能。対応車種は、330車種以上に達しています。
さらに、独自の機構技術の採用で、走行時の振動によるディスプレイの不快な振動や揺れを大幅に低減。直観的に操作できる静電タッチキーはフルフラットで、スマートな見た目にも貢献しています。
8V型インダッシュモデルの「MDV-S810L」は、トヨタの9インチ開口車専用エスカッション「KIT8-18T」や、車種別専用取り付けキットを使うことで、多様な車種に対応しています。
この「MDV-S810F」と「MDV-S810L」は、フリックやピンチなどの操作を可能にするグレア処理が施された静電容量式タッチパネルになります。
7V型200mmワイドモデルの「MDV-S710W」は、200mmコンソールに対応し、画面右側に各種操作キーを配置。シンプルさと使いやすさを両立する仕様になっています。
「彩速ナビ」に期待されるレスポンスの良さも自慢です。JVCケンウッド独自の高速描画技術「ジェットレスポンスエンジンIII」の搭載で、高速レスポンスを実現。加えて、膨大な情報量を格納しながら、高速レスポンスを実現するデータ圧縮技術「S3フォーマット」も採用されています。
直感的で分かりやすく、スムーズな操作が可能なユーザーインターフェースの「オーガニックGUI」も用意されています。
そのほか、HDMI入力端子の装備により、スマホなどの接続が可能になっています。多様なコンテンツと連携し、情報サービスを拡張できるスマホ用アプリ「KENWOOD Drive Info.」やドライブの幅を広げるスマホ用アプリの「NaviCon」にも対応。
ハイレゾ音源に対応した充実のオーディオ機能、最適なリスニング環境や、好みのサウンドを手軽に楽しめる、各種サウンド調整機能などにより高音質を享受できます。また、「ゾーン30エリア表示」や、高速道路での「逆走警告案内」などの安心・安全運転をサポートする機能も搭載されています。
●価格:オープン
※市場想定価格
「MDV-S810F」:11万5300円前後
「MDV-S810L」:11万円前後
「MDV-S710W」「MDV-S710」:9万2200円前後
(塚田 勝弘)