■「TNGA-C」アーキテクチャ採用、EVで日本市場へ復帰も?
トヨタが現在開発中の大ヒットクロスオーバーSUV「C-HR」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
初代となる現行型C-HRは、2016年に次世代の世界戦略車として登場、今や世界100ヵ国で人気モデルへと成長しています。
2019年には大幅改良がなされており、これが初のフルモデルチェンジとなります。残念ながら、次期型は日本国内での販売はされず、海外専売モデルとなる予定です。
第2世代となるC-HRは開発の最終段階を迎えており、ニュルブルクリンクで高速テストを開始した模様。
一見フルカモフラージュされていますが、迷彩柄のラップは個性的なスタイルを隠すのにほとんど役に立っていないようです。
量産バージョンは、従来型のピラーと小径ホイールを除いて、シルエット、表面仕上げ、小さな後部サイドウィンドウなど、2022年の「C-HRプロローグ コンセプト」を忠実に反映しているように見えます。
フロントエンドでは、ハンマーヘッドスタイルのLEDヘッドライトが装備されているように見えますが、サイズはわずかに拡大されているようです。また、フォグランプを組み込んだハニカムパターンの大きなグリルが見えますが、部分的に隠されています。
側面では、テールライトの外側の角にあったリアドアハンドルが、洗練されたフラッシュドアハンドル(飛び出し式)に変更されています。後部では、スプリットタイプのスポイラー、ディフューザーが量産型デザインとなっているほか、突き出た全幅LEDテールライトは、ルーフに向かって伸びている可能性があるでしょう。
インテリアのスパイショットでは、同じパネルの下に収められている多くのライバルSUVとは異なり、デジタルインストルメントクラスターとは別の、中央インフォテインメントタッチスクリーンを備えていることが明らかになっています。
さらにセンターコンソールには、航空機風のスイッチがあり、センターコンソールには、小さなオートマチックギアボックスレバーも見えます。
パワートレインの詳細は明らかになっていませんが、次期型はハイブリッドに加えて、C-HR初のPHEVが搭載されることが発表されています。
これらのパワートレインオプションは、流用される「TNGA-C」アーキテクチャとの互換性により、「プリウス」と共有される可能性があります。これは、より大型で合理化されたプリウスの「効率的で環境に優しい」技術を継承することを示唆しています。
さらに次期型では、ハイブリッドとプラグインハイブリッドのパワートレインオプションに加えて、フルエレクトリックバージョンを開発中という情報もあります。それが本当であれば、電気自動車の需要の高まりに応えるために、C-HRのラインナップがさらに拡大することになります。
C-HR次期型のワールドプレミアは、最速で2023年末、あるいは2024年初頭と予想され、先代モデルと同様にトルコで生産されます。バッテリーパックはヨーロッパで組み立てられる予定で、欧州では提供されますが、より大型のカローラクロスを優先する北米では提供されないと思われます。
C-HRはフルエレクトリックモデルとなって、いつか日本に帰って来るかもしれませんね。