ベスパの中で最も軽くて小粋。原付二種の「LX125」にABSを装備した2023年モデルが登場

■人気カラーのリラックスグリーンも新採用

イタリアのおしゃれなスクーターでおなじみ「ベスパ」のラインアップ中で、最も軽量コンパクトなモデルが「LX125」。

LX125の左サイドビュー
LX125の左サイドビュー

スチール製ボディやフロントの片持ちサスペンションなど、ベスパが長年採用する基本構成はそのままに、エレガントでクラシカルな外観や、ミニマルで使い勝手の良い車体を持つ原付二種のスクーターです。

ベスパを国内で取り扱うピアッジオグループジャパンは、そんなLX125の2023年モデルを発売することを発表しました。

新型では、新たにABSを装備し安全性を向上させたほか、新色としてリラックスグリーンを追加するなどのアップデートを受けました。

●ベスパ誕生60周年を記念して誕生した原付二種モデル

LX125は、2005年のベスパブランド誕生60周年を記念して誕生した原付二種スクーターです。名前の由来は、LXと表記するローマ数字の60を意味し、ベスパの長い伝統と新時代のトレンドを融合させたモデルとして発売されました。

LX125のイノチェンツァホワイト
LX125のイノチェンツァホワイト

大きな特徴は、全長1770mmのコンパクトな車体に、エレガントでクラシカルな外観と、LEDヘッドライトやUSBソケットなどの最新デバイスを装備することで、使い勝手にも優れていること。

また、車両重量120kgという軽量ボディにより、駐車場などでの取り回しも楽。785mmというシート高により足着き性も抜群で、主に市街地での通勤・通学や買い物などの普段使いで、スタイリッシュかつ軽快に走れることが魅力です。

パワートレインには、124cc・空冷単気筒4ストロークSOHC3バルブの「i-GET」エンジンを採用。低排出ガスを実現した独自の先進エンジンは、最高出力7.9kW(約10.6ps)・最大トルク10.9Nm(約1.11kgf-m)を発揮し、ストレスのない爽快な走りを実現します。

LX125のフロントシールド中央には、ベスパ伝統のステアリングコラムカバー(通称ネクタイ)も装備
LX125のフロントシールド中央には、ベスパ伝統のステアリングコラムカバー(通称ネクタイ)も装備

ほかにも、レッグシールドのグローブボックス内には、スマホやタブレット、小型電子機器の充電に便利なUSB充電ポートも装備。

また、ベスパ伝統のフロントの片持ちサスペンションは、熟成を重ねたセッティングなどが施されていることで、フロント11インチ、リヤ10インチのタイヤと相まって、快適な乗り心地に貢献します。

●全3色で展開し価格は46万2000円

そんなLX125の2023年モデルでは、油圧式200mmステンレススチール製ディスクを備えるフロントブレーキに、前述の通りABSを追加。制動時における安全性を向上させています。

片持ちサスペンションを採用するLX125の前輪には、新しくABSブレーキも装備
片持ちサスペンションを採用するLX125の前輪には、新しくABSブレーキも装備

ボディカラーには、上級モデルのGTSやプリマベーラにも採用され、高い人気を誇っているリラックスグリーンを追加。

ミントラテをイメージさせるカラフルでおしゃれな色調は、LX125のボディが持つ小粋でスタイリッシュなイメージをより強調しています。

カラーラインアップには、ほかにも、イノチェンツァホワイトやパッショーネレッドを設定し、全3色で展開。

LX125のパッショーネレッド
LX125のパッショーネレッド

価格(税込)は46万2000円で、2023年5月17日より発売中です。

(文:平塚 直樹

この記事の著者

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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