■円形デュアルエキゾーストパイプがセンター寄りに配置
ポルシェは現在、主力スポーツカー「911」ファミリーの改良型を開発中ですが、その派生モデル「911タルガ」最新プロトタイプをカメラが捉えました。
タルガは、クーペとコンバーチブルのいいとこ取りをしたセミコンバーチブルモデルです。独自の自動開閉機構をもつルーフパネルを採用し、オープン時には「タルガ・ロールバー」を持つ個性的なスタイルを披露、根強い人気を博しています。
タルガ改良型は、以前フィンランドでも捉えましたが、リアエンドが雪でカモフラージュされていました。しかし、ニュルブルクリンクで撮影されたプロトタイプは、鮮明に後部が確認できます。
改良型のフロントエンドでは、バンパーのスタイルが変更され、2つの大きなアウターインテークに横方向のバーが配置されます。このプロトタイプには、これまで見られた垂直のアクティブスラットが見当たりませんが、オプション設定となりそうです。
リアエンドでは、以前のプロトタイプより、円形デュアルエキゾーストパイプがセンター寄りに配置されているのが特徴です。これは「ボクスターGTS」や「ケイマンGT4」「ケイマンGT4 RS4.0」の排気口に似ており、自然吸気エンジンが復活する可能性が高いのです。
911はもともと自然吸気を採用していましたが、CO2削減などの理由から991世代後期型以降、ターボチャージャー付きに変更されていました。自然吸気復活に関して現段階では噂の域を出ていませんが、匿名を希望する会社内部関係者から、有力な情報を入手しています。
992.2世代のインテリアでは、見慣れたセンターコンソールと、インフォテインメントスクリーンの横に、フルデジタル化されたインストルメントクラスターを装備します。
ポルシェは、2023年内に911改良型の発表を計画しているとみられ、派生モデルは2024年以降になると予想されます。