■バッテリー容量のアップなどによりパフォーマンスおよび後続距離が向上
ポルシェが現在開発中のEVサルーン「タイカン」改良型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
タイカンは、2019年のフランクフルトモーターショーで初公開。数ヵ月後に発売され、量産エレクトリックモデル革命をリードしてきましたが、いよいよ初の大幅改良が執行されます。
スカンジナビアで捉えたプロトタイプは、黒いパネルやステッカーでデザイン詳細をカモフラージュ。
改良型では、新設計されたバンパーや、ヘッドライトを装備。ヘッドライトは2022年12月に発表された、新開発のHDマトリックスLEDヘッドライトを初搭載する予定で、現行モデルの2倍の明るさを持ち、約2000フィート(600m)を照射すると伝えられています。
バンパーには刷新されたエアカーテンと曲線バーを備えた新エアインテークを配置すると思われます。
リアエンドでは、LEDテールライトやバンパーを装備。インテリアではステアリングホイールの後ろにデジタルインストルメントクラスターがあり、インフォテインメントオプション用のダッシュボードディスプレイが組み込まれると予想されます。
現行型パワートレインでは、79.2kWhのバッテリーを積み、最高出力408ps・最大トルク345Nmを発揮するリアマウントのEVモーターのベースグレードがラインアップ。また最高出力476ps・最大トルク357Nmを発揮し、アップグレードされた93.4mkWhのパフォーマンスバッテリープラスを選択することも可能です。
さらに最高出力529ps・最大トルク639Nmを発揮する「タイカンS」や、最高出力760ps・最大トルク1,048Nmを発揮するトップレンジ「ターボS」も存在します。
おそらくこれらすべてのグレードは、改良型でサスペンションの微調整や、バッテリー容量のアップなどにより、パフォーマンスの向上、および航続距離が伸びると予想されています。
ラインアップ最大の注目は、トリプルモーターを積み、最高出力1,014psを発揮するとみられる「GT」グレードが登場するかどうかです。もしGTが発売されれば、エレクトリックセダンの最高峰にのし上がる可能性もあるでしょう。
タイカン改良型のワールドプレミアは、最速で2023年内と予想されています。