■新開発の「APP550ドライブユニット」が提供される可能性
フォルクスワーゲン(VW)はEVミニバン「ID.Buzz」を、2024年末にも日本市場へ導入する計画を発表していますが、その「LWB」(ロングホイールベースバージョン)市販型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
捉えた2台のプロトタイプは、ともにほぼフルヌード状態です。鮮やかなオレンジカラーのプロトタイプは、冬用タイヤを装着したアフターマーケットの 「Dezent」(ディゼント)ホイールを装着しています。
公式発表はされていませんが、ロングホイールベースバージョンでは、2列5人乗りのベースモデルよりも30cm(10.6インチ)ストレッチされ、全長約5m、2/3/2のシートレイアウトで最大7人が乗車できます。フロアが大きくなることで、より大型のバッテリーを搭載することが可能です。
VWは以前、「さまざまな出力レベルのバッテリーバージョンが2023年に続くと予想される」と述べており、これはベースモデルが積む82kWhバッテリーを大きく超える111kWhのバッテリー搭載や、ID.7でデビューした新開発の「APP550ドライブユニット」が提供される可能性があることを示唆しています。APP550では、最高出力286ps・最大トルク550Nmまで向上します。
キャビン内では、10インチのデジタルインストルメントクラスターと、12インチのインフォテインメントスクリーンを搭載。遊び心のあるカラフルなアクセントを備えるなど、そのコンセプトはベースモデルと同様の仕様になることが予想されます。
ID.Buzzロングバージョンは、6月にデビュー予定です。日本市場への導入は正式発表されていませんが、発売されれば、ベースモデルと並んで大人気となりそうです。