欧州トヨタ「プロエースシティ ヴァーソ」が初の大幅改良へ。フルデジタルコクピット初採用で高級化

■大型の独立型インフォテイメントディスプレイを装備

ステランティスグループは、世界で販売するLCVと乗用ミニバンに初の大幅改良を執行しますが、その市販型プロトタイプを、カメラが初めて捉えました。

プロエースシティ ヴァーソ 改良型プロトタイプ スパイショット
プロエースシティ ヴァーソ 改良型プロトタイプ スパイショット

このモデルは、ステランティスグループのシトロエン「ジャンピー」、オペル「ヴィヴァーロ」、プジョー「エキスパート」、そしてトヨタ「プロエースシティ ヴァーソ」として、各メーカーのバッジの下、世界で販売されているモデルです。

プロエースシティ ヴァーソ 改良型プロトタイプ スパイショット
プロエースシティ ヴァーソ 改良型プロトタイプ スパイショット

トヨタは、2012年にPSAプジョー・シトロエンとOEM供給することで合意。

2019年に前述ステランティスグループのモデルの姉妹車としてデビューしたのがプロエースシティで、乗用車仕様には「ヴァーソ」の名前が与えられています。

ボディサイズは、全長4,403mm、全幅1,848mm、全高1,800mmとなっており、5人乗り、7人乗りが提供されています。

VW ID.Buzzをベンチマークにして開発テストを行っているプロトタイプは、フロントエンドが完全にカモフラージュされており、現段階でトヨタを含むどのブランドか特定はできません。ただし、刷新されたボンネットに接続されるLEDヘッドライト、グリル、フロントバンパーが新設計されることは濃厚です。

注目はコクピットでしょう。そこには、フルデジタルインストルメントクラスターを備えた全く新しいダッシュボード、高い位置に配置された大型の独立型インフォテイメントディスプレイ、スクリーンの下に配置されたAC用のエアアウトレット、および新しいステアリングホイールが確認できます。また、いくつかの新しいトリムも装備しているようです。

プロエースシティ ヴァーソ 改良型プロトタイプ スパイショット
プロエースシティ ヴァーソ 改良型プロトタイプ スパイショット

エクステリアとインテリアのアップデートに加えて、改良型では刷新された電動パワートレインの恩恵を受ける可能性がありそうです。

いくつかのステランティス電動モデルは、古いユニットの136PS/100kWの代わりに、156PS/115kWを生成する、より強力で効率的な単一電気モーターを搭載しています。

これは、容量が50kWhではなく51kWhの少し大きいバッテリーパックと組み合わせ、より長い航続距離を実現しますが、おそらく改良型ではそれが期待できると見られます。

改良型は、2023年から2024年にかけ、シトロエン、プジョー、トヨタが最初に登場、その後オペルが続くとみられ、最大のライバルVW ID.Buzzに立ち向かうことになりそうです。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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