■1.2リットルのマイルドハイブリッドPureTechエンジン搭載を期待
プジョーが現在開発を進める、大ヒットクロスオーバーSUV「2008」改良型プロトタイプを、カメラが初めて鮮明に捉えました。
2019年に登場した第2世代の「2008」は、かつて欧州販売チャートで常にトップ5にランクインされ、サブコンパクト・208と共に大ヒットしたました。しかし、2021年から2022年にかけて、新車登録台数は5位から12位へ落ち、販売台数は28%減少、同社では2008の大幅改良が急務となっています。
以前捉えたプロトタイプ同様、このテストカーもスチールホイールを装着、ノーズとテールがカモフラージュで覆われています。
初めて鮮明に捉えたプロトタイプからは、LEDデイタイムランニングライトの「牙」が、現行型より垂直方向に伸びていることがはっきりとわかるほか、水平スラットではなく、垂直バーを備えた新設計のグリルを見ることができます。
ただし、このプロトタイプはハロゲンライトを装備しており、ベースモデルである可能性が高いため、グリルもグレードにより変更される可能性がありそうです。
リアエンドでは、テールゲートとリアバンパーが新設計、LEDテールライトがよりスリムに、内部グラフィックも刷新され、いずれも最新モデル「408」に倣ったアップデートになるとみられます。
今年2023年に登場する「e-3008」と「e-5008」は、主にEV向けに設計された新しいステランティス「SLTA Medium」プラットフォームに載りますが、燃焼エンジンにも対応します。
今回の2008はシンプルなフェイスリフトのため、従来の「CMP」プラットフォームに載りますが、それはEVパワー、または新しいパワートレイン技術を見逃すという意味ではありません。
改良型のパワートレインは、プジョーが最近発表した、最高出力100psおよび130psを発揮する新しい1.2リットルのマイルドハイブリッドPureTechエンジンの搭載が期待されています。6速デュアルクラッチの内部に取り付けられた21kW(29PS)の電気モーターを搭載、これにより効率が15%向上すると報告されています。
また、EVの「e-2008」も同様のスタイリングアップデートの恩恵を受けて、レンジのトップを維持。大型化された51kWhのバッテリーを積み、電気モーターが前輪に動力を供給、最高出力は136psから158psへ馬力向上、EV航続距離は214マイル(344km)から約248マイル(400km)へ伸びるといいます。
2008改良型のデビューは2023年後半、遅れれば2024年初頭となりそうで、日本市場導入は2024年後半あたりとなりそうです。