■V8ではなく「C63」と共通の2.0リットル直列4気筒ガソリン「M254」エンジン搭載
メルセデス・ベンツは2022年3月、人気クロスオーバークーペSUV「GLC クーペ」新型を発表しましたが、その最強モデルとなるAMG「GLC 63 クーペ」最新プロトタイプをカメラが捉えました。
これまでのプロトタイプでは、フロント、バック、リアのドアとクォーターパネルにカモフラージュラップが施されていたほか、ウインドゥラインの形状が隠されていました。
しかし、ニュルブルクリンクに出現した最新プロトタイプでは、ノーズとテールのみの偽装になり、ワイドなボディデザイン、より頑丈なバンパー、大型コーナーエアインテーク、パナメリカーナグリルが露出。最終的にはスクエアのカットアウトを備えた、よりアグレッシブなリアディフューザーも装備されます。
足回りでは、特注のAMGホイールに乗り、スティッキータイヤを装着、ドリル加工されたローターと赤いキャリパーを装備するはずです。
また新世代のGLCは、最新のCクラスとナット&ボルトを共有、よりアグレッシブなシャシーチューンも備えており、他のラインナップよりも剛性が高くなります。
ダッシュボードには、デュアルスクリーンレイアウトと、3つの丸い通風口を備え、GLCとほぼ同じインテリアが確認できます。またAMGモデル専用装備として、イエローステッチが施された強化バケットシートを搭載、ヘッドレストの下にはアルミニウム製のインサートを装備しています。
さらにはドアパネル、センターアームレスト、ダッシュボードのセクションにも同じコントラストのステッチを配置。スポーティなイメージに仕上げられている様子がうかがえます。
心臓部には、V8エンジンはなく、代わりに「C63」と共通の2.0リットル直列4気筒ガソリン「M254」エンジンを搭載。電動ターボアシストとリアに取り付けられた電気モーターにより、最高出力は671ps、最大トルク1020Nmを発揮します。駆動方式は後輪駆動、または全輪駆動がセレクト可能となります。
GLCクーペが予想より早くデビューしたため、AMGモデルの「43」や「63」も2023年内にワールドプレミアされる可能性が高まってきました。