■中国向けの「パスファインダー コンセプト」は、3列シートを備え、同国で受けるデザインを採用
日産・テラノにルーツを持つ「パスファインダー」は北米市場で人気の大型SUVで、タフなオフロードも走破できる本格派SUVでもあります。4月27日まで開催されている「上海モーターショー2023」において「パスファインダー コンセプト」が発表されました。
1987年に登場した初代パスファインダー以降、日産SUVのアイコンといえる存在になっています。現行型は5代目で、北米やメキシコなどで発売されています。
上海モーターショーで公開された「パスファインダー コンセプト」は、中国市場を念頭においてデザインされたそう。つまり、中国向け仕様。
日産らしさと中国で支持されるモダンさや美的感覚を併せ持ち、最新の4WD技術を搭載することで、行動的なカーライフを志向する層に向けて開発されたそう。
スクエアで先進的なエクステリアデザインに刷新されているのをはじめ、3列シートを備える広々としたキャビンが特徴。そのインテリアには、ウルトラワイドディスプレイとヘッドアップディスプレイが用意され、多様な情報が表示されます。
新型「キャシュカイ(日本名デュアリス)」も披露されています。中国では2023年8月より販売がスタートされる予定です。
キャシュカイは、ヨーロッパにおいての最量販車種の1台であり、スタイリッシュなエクステリアや高い快適性が自慢。新型では、革新的な技術によってシームレスなモビリティ体験を提供するとしています。
世界的なSUVブームの中、中国でもSUVの人気が高く、同国のニーズに応えるため、幅広いパワートレインのラインアップを用意してシェア拡大を図りたい狙いがありそう。
もちろん、電動化(BEV化)や知能化、コネクテッドカー技術などの先進技術も搭載することで、世界最大の自動車市場で存在感を高める構えです。
(塚田勝弘)