■登場すれば熱狂的な反応を生み出す可能性も
MGは現在、世界的人気を博した「TF」後継モデルとなる2ドアロードスターを開発していますが、その画像が中国の産業情報技術省から流出、スウェーデンのエージェント経由で入手しました。
EVスポーツカーであるサイバースターは、上海モーターショー2021にてコンセプトモデルとして初公開。量産化することが発表されており、いよいよ市販化となります。
クロスオーバーやSUVが主流の自動車業界において、ロードスターは貴重であり、登場すれば熱狂的な反応を生み出す可能性もありそうです。
市販型サイバースターは、リトラクタブル・ファブリックルーフを備えた伝統的な2ドアボディスタイルを採用しています。
量産型は、近未来的コンセプトに比べてややトーンダウンしたデザインではありますが、引き締まったボディと魅力的な曲線が目を引く存在感を放っています。
後部では、個性的な矢印型テールライトや、ディフューザーなどのデザインをコンセプトから継承している様子が伺えます。トランクリッドのロゴは少し奇妙ですが、今後修正されるかもしれません。
ファブリックルーフは、黒または赤の色合いで提供され、バイヤーに車両をカスタマイズするためのいくつかのオプションを提供してくれます。
さらに、19インチまたは20インチの2つのバイトーン・アロイホイールデザインを用意、クルマをよりスポーティに仕上げてくれます。
市販型ボディサイズは、全長4,535mm(178.5 インチ)、全幅1,913mm(75.3インチ)、全高1,329mm(52.3インチ)で、ホイールベースは2,690mm(105.9インチ)となっています。
このサイズは、マツダ「ロードスター ND」よりも620mm(24.4インチ)長く、BMW「Z4 G29」よりも211mm(8.3インチ)長いです。
中国からのデータによると、サイバースターの車両重量は1,850kg(4,079ポンド)、総重量は2,075kg(4,575ポンド)で、これらの数値は、1,058kg(2,332ポンド)の ICE搭載のマツダロードスターよりもかなり重くなっています。
パワートレインは、2つの異なるバリエーションをラインアップ。シングルモーターバージョンはRWDで最高出力314psを発揮。デュアルモーターバージョンはAWD機能を追加、最高出力201psのフロントモーターと最高出力335psのリアモーターにより、システム合計で536psを発揮します。
コンセプトカーでは0-100km/h加速3秒未満でしたが、フラッグシップの生産バージョンがそれと一致するかは不明です。
ワールドプレミアは、4月18日から開催予定の上海モーターショー2023ですが、ライバルとなるトヨタ「GR86」やマツダ「ロードスター ND」などの非電化モデルと比較して、価格がどうなるかも注目です。