■上位モデルにはデュアルモーターと初の全輪駆動を採用
ポルシェは現在、エントリーオープンカー「718 ボクスター」次期型を開発していますが、その派生フルエレクトリックバージョン「718 ボクスターEV」(仮称)最新プロトタイプをカメラが捉えました。
今回は一挙に4台以上のプロトタイプをキャッチしました。どれもフロントとホイールのブランドロゴは隠されていますが、ブラック加工されたブレーキキャリパーにはホワイトで車名が刻まれています。
また後部ナンバープレート上部の充電口キャップが開いているプロトタイプをキャッチ、その位置も確認できると同時に、バンパー下部の排気口がダミーであることがわかります。
夜間にテスラ充電ポイントで撮影されたスパイショットでは、テストドライバーが無防備にフロントトランクをオープン、リアショットからICEモデルと同様に、リアトランクも装備している可能性も高いです。
注目は、パワートレインにより、トランクスペースがどのような変化をもたらすかです。
ボクスターEVでは、後輪駆動のエントリーモデルにシングルモーターが搭載される可能性が高いですが、上位モデルにはデュアルモーターと初の全輪駆動を採用、モーターとドライブシャフトがトランクスペースに食い込む可能性もあると予想されます。
市販型では、2024年登場のSUV「マカン」にも採用される「PPE」(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を共有、バッテリーパックをフロア下ではなく、後ろに配置して、従来のミッドシップエンジン車のレイアウトに倣い、低いルーフラインとシート高を維持すると見られています。
ボクスターEVの生産は、2024年後半に予定されていることから、2024年モデルとして2023年内にワールドプレミアが期待されています。
注目はクーペの「ケイマンEV」プロトタイプがいまだに目撃されていないことです。もちろん、ケイマンEVが登場しない可能性は低く、おそらくボクスターEVが先行して開発が進められていると思われます。デビューもボクスターが先の可能性があるでしょう。
(APOLLO)