■992.2世代共通の新開発HDマトリックスLEDヘッドライト搭載へ
ポルシェ「911」(992世代)に導入されている派生スポーツモデル、「911 GT3ツーリング」改良型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
911 GT3ツーリングは、1973年の911カレラRS、通称「ナナサンカレラ」を源流としたスポーツモデルで、高いスペックを持ちながら派手なエアロパーツを持たないツーリングポルシェとして人気を博しています。
現行型は2021年6月にデビュー、これが初の大幅改良(992.2と呼ばれます)となります。
ポルシェの開発車両らしく、一見、現行モデルと変更がないように見せかけていますが、実は大幅な改良がなされます。フロントエンドでは、バンパーコーナーを完全にカバーしており、エアインテーク形状などが刷新されます。
注目はヘッドライトで、このプロトタイプには変更がなされていませんが、改良モデルでは最大600m(約2,000フィート)先の道路を照らす、強力なハイビームを備えた、新開発HDマトリックスLEDヘッドライトが装備されます。
後部では、LEDテールライトをつなぐストップバーの下部に注目すると、テープで偽装されていることに気づきます。これは現行モデルのライトバーの下に、並行に走る別のライトバーが配置される可能性があるとみてとれます。またGT3のような派手なスポイラーはなく、お上品な高性能ポルシェと言えます。
キャビン内では、タイカンのようにフルデジタルインストルメントクラスターを装備。残念なことに、アナログタコメーターも失うことになりそうですが、オプションで提供される可能性もあるようです。
現行型パワートレインは、4.0リットル自然吸気の水平対向6気筒エンジンを保持、6速マニュアルトランスミッション、または7速PDKと組み合わされ、9,000rpmまで回り、最高出力502ps・最大トルク469Nmを発揮しますが、改良型では、既存のGT3 RSの525psに匹敵するパワーを持つ可能性もありそうです。